外来のリハビリでは、相変わらずバランス訓練で立位のみだ。
手を上げたり、下げたり、後ろを見たり、横を見たりして立位する。
歩きたい気持ちが強くなり、自宅で父親と歩行訓練をするようになった。
最初は、父親から支えながらの4~5歩のみだった。
だんだん、回数が増え4~5歩を4回、5回とこなしていくようになった。
父親の支えでは、バランスが上手く取れず麻痺側の左へ傾いてしまう。
退院の時に平行棒を購入していた。OTさんからは「家では使うことないでしょう」と反対されたが、
家だからこそやってくれると信じ購入した。
でも、OTさんが言うとおり平行棒を目の前にすると怒り出してしてくれなかった。
無理やりやって、痙攣が起きた事もある。
やっと、進んで歩行訓練をするようになったから聞いてみた。「平行棒で歩いてみよう」
息子はすんなり「いいよ」と言った。さっそく、平行棒を組み立てて準備した。
最初は1.5mで短く4~5歩から歩かせた。父親は腰のベルトを持って支えている。
平行棒での歩行の方が無理なく歩いてくれる。左足の筋力が弱いから不安定だけど・・・
今では最長の2.5mで10歩の10回も歩行訓練をする。
左足にはゴムを巻き付けお腹でしばる。(ニシさんのブログの動画を観てしました)
左足が軽やかに前へ進んでくれる。歩き易そうだ。
歩行訓練の後はかなり疲れている。夕食後にするから、そのあとお風呂に入る。
ヘトヘトの様子だ。そのせいか、夜9時には民剤を飲んですぐ寝てくれる。
朝7時には目が覚めて、自分から部屋の電気を点けテレビを観ている。
「お腹空いた、早く飯~」「先に着替え、早く」と言って以前と生活スタイルが変わった。
たっぷり眠るせいか、お昼寝をしなくなった。「夜にとっとく」と言って寝ない。
体力がだんだんついてきたのだろうか?ベッドには横になっているが・・・
あんなに「電動ベッドはいらない」と言っていたのが、介護ベッドが届いてからは、
頭を上げてテレビを観ている。入院中はベッドを上げるのは凄く嫌がっていた。
歩くという動作で脳が活性化され、自立神経も発達し生活の流れが変化したのか
一番は、痙攣がもう4ヶ月起きていない。機能が後退することなく前進している。
「高次脳機能障害や痙攣がなければ、もう歩いていてもおかしくない」と言われた事がある。
医者や、医療スタッフは無責任な事は言えないので「歩けるようになります」は絶対言わない。
「本人の努力次第で歩けるようになりますよ」と言われれば、希望がもて頑張る気持ちになる。
そう言ってくれる人がいるだけでも嬉しい。毎日の積み重ねでいつかは歩いてくれるだろう。