病気をしてから息子は幼くなってしまった。
脳の病気をすると、子供っぽくなると聞くが・・・
その時の意識レベルや環境によって変化していくなと思う。
急性期の頃は、3~4歳の幼児期だった。
何でもなくてもよく笑い、よく涙した。声が出なかったから
表情で感じ取っていた。可愛い坊やのようだった。
回復期になって、ご飯を食べだし声が出るようになってだんだん成長していった。でも、最初の言葉は「パパ、ママありがとう」だった。
夕方父親が来ると「パパ、遊ぼう」と言ってはしゃいだりして驚いた。
計算問題や漢字の練習をするようになって小学低学年くらいになった。
起き上がったり、車椅子に乗っている時間が長くなってからは中学生くらいまで成長したかなとまで思えた。リハビリ病院が山の丘の上にあり、ベランダからは海が見渡せる。週末の夜はバイクの音が鳴り響く。
息子は首を長くして見下ろし「なつかしい」と言っていた。
また急性期病院に転院してからは、リハビリ拒否等で寝たきりが多く小学生低学年に逆戻りしてしまった。それもわがままな小学生。
嫌いなものは食べない。嫌いな人は受けつけない。嫌な事はしない。
退院して家に戻ってからは、甘えた子供に帰ってしまった。
常に親が身の回りの事をしてあげるからだろうか、甘えている。
少し成長したかと思うと痙攣でまた後戻り、この繰り返しだった。
最近2ヶ月以上痙攣がなく落ち着いたせいか、立位もしっかりしてきて自宅で少しだが歩行訓練を取り入れるようになってからか、変わってきた。
声が低く(わざとかな?)言葉が荒く、妙にいばっている。
おとなしく受けていたマッサージも「いや」と言って言う事をきかない。
「あいつは俺のこと解ってない、出きんと思っとう」と言って激怒する。
母親 今の気分はどんな感じ。
息子 中二の気分。
なるほど・・・ちょうど反抗期の時期だ。先生の言う事も親の言う事も利かない。これからまさに荒れまくる時期・・・気をつけないと壁が壊れる。
もうあの頃には戻りたくない。きちんとしつけをし直さないと大変だ。