さて、今日は小説に入る前に。
ハルレンさん! バチン小説第十弾、おめでとうございます! あたしなんかを参加させてくれてありがとうございます!
じゃ、早速小説の方に←
細くはないけれど、日に当たっていないせいで白い手首を、紅い線が伝った。
それを認め、私は思わず笑む。
目の前には広大な、澄んだ青。
そう。私は今日も独り、冷たい海に半分身体を浸していた。
「……やっぱり、この時間が一番よね」
自分の身体にこんなことするのも、散歩と称して海に向かうのも。
私―――佐藤凪沙(さとうなぎさ)は、手に持ったカッターナイフにこびりついた紅いそれを見て笑う。
そこに。
「…佐藤!? おまっ、なにやって……っ!」
クラスメイトらしい姿が見て取れた。いや、正確には影になってほとんど見えないけど。
どうやら面倒なことに、向こうには私の顔がはっきりと見えるらしい。
誰だっけ、この人。
記憶を手繰るも、思い当る人物はいない。まぁ普段からヘッドフォンで耳を塞いでる私に、声を覚えろなんて方が無理がある。
「だーもうっ! 俺だから俺! 佳崎優(かざきすぐる)だから!」
佳崎優? そんな人居たっけ?
そんな私の思考を中断させるように、佳崎くんは、私に向かって叫んだ。
「とにかく! 危ないから上がってこい!」
「…………」
言われて、そのままの通りに動く。
それに気付いた佳崎くんが驚いたように目を見開いた。
「なに? ……そもそも、なんでこんな時間にこんなところに居るのよ?」
「俺はバイトの帰り。お前こそ、バイトやるような感じには見えねーけど?」
「あら、ならそっちだって変わらないじゃない?」
私の言葉に苦笑を返し、佳崎くんが照れたように笑う。
「俺は小遣い稼ぎ。ほら、そこに大きめの本屋があるだろ? あそこ、結構自給いいんだよ
言っていた佳崎くんが、突然そうじゃなくて! と叫んだ。
「とにかく! 一回俺ん家来い! 姉ちゃんに言ったら手当くらいできるだろうし!」
「いいわよ、別に」
こんなもの、すぐに固まってしまう。
そのまま彼の手を払い、私はそのまま家まで向かった。
あぁ鬱陶しい。
上辺だけで騒ぎ合ってだけの女子も、上辺だけでなくとも悪ふざけばかりやっている男子。
視覚的に見ているだけで気分が悪くなるのに、これに聴覚まで加わったらどうだろう。想像したくもない。
いつものようにヘッドフォンを付けて、大音量で気に入ってる曲を流しだす。
が。
「さーとーうっ!」
「あ……っ」
突然、外野の五月蠅い声が耳に入った。
「ちょ…なにす……っ!」
「昼休み! 話あるから屋上来い」
そうとだけ言うと、ヘッドフォンを置いて、彼―――佳崎くんは友だちとの輪に戻って行った。
……まったく。ありえない。自分勝手すぎる。
そんなことを思いながらも、私は結局その話を忘れ、そのまま一日を過ごしてしまったが。
―――ねぇなぎさちゃん。
―――リストカットっていたいの?
―――ねぇ、やってみてよ。
結局、あの子も同じだった。汚いものを見るような視線は変わらなかった。
それからだ。私が心を捨てたのは。
満月が空に浮かび、煌々と明るく光っている。その光が、私の右腕と鉛色の刃を照らして―――。
「―――また、なにやってんだよっ!?」
唐突に聞こえた怒鳴り声と感じた重みに、私は思わず目を瞠った。
「……佳崎、くん?」
「馬鹿野郎大馬鹿野郎! 頭いいくせに馬鹿なんだよお前!」
「……は?」
なにを言っているんだろう。私のどこが頭いいって?
「心配ばっかかけるんじゃねぇよ! つかお前、知らなかったろ!? 俺がずっとお前のこと見てたって!」
―――……え?
「たまらなくなって声かけたのは昨日だけどさ……本当は、ずっとお前が此処に居たこと知ってた」
昨日ほどつらそうに見えたことは、なかったから。
そう言って、佳崎くんは私の腕を取って言った。
「ずっと海に浸かって、最初はリストカットだなんて思いもしなかったよ。なんでそんなことするんだろうって思ったよ。心配があるんなら言ってくれればいいのにって」
だからさ。
肩や背中に張り付いた私の髪を梳きながら、佳崎くんが笑う。
「―――俺、佐藤の海になりたいな」
ああああああああぁぁぁぁぁぁごめんなさいごめんなさい! 駄文以下ですカスですごめんなさい!
ちなみに、最後の優の言葉はある意味告白です。くそリア充がとか自キャラに思っちゃう辺りかなり悲しい人間ですねハイ←
こんな駄文を読んでいただき、ありがとうございました!