母の葬儀は一番小さなプランなので、小さい和室に祭壇があって、その続きの空間に6人がけくらいのテーブルと椅子があり、そこが家族控え室となっていた



朝扉を開けて部屋に入ると、昨日見たまんま母が布団に横たわっている


遠くから見たら、ただ寝ている様にみえるけど、微動だにしない、本当に死んでるんだな、って涙がでた


そこからは色んな業者が入ってきた


花屋がお花を並べていく

昨日選んだひつぎがきて、スタッフが納棺の作業をすすめる

どこのお寺からくるかわからないお坊さんが使う道具が準備される


どんどんお葬式っぽくなる会場を1人で眺めていた


一通り会場設営が終わった頃

道具箱をもった女性が入ってきた


「今からお化粧させて頂きますね」


道具箱の中には化粧品だけでなく、化粧水?ローションみたいなものも入っていた


死んだ人のお化粧にも保湿って使うんだ、、なんて事を考えながら待っていた


「終わりました」


呼ばれて、ひつぎをのぞきこんだら

とってもキレイな母の顔!


産毛はキレイに剃られ

顔全体の血色もよく

半開きだった目は付けまつげでキレイに閉じられ

アゴも綿みたいので下からおされて完全ではないけど閉じられていた


本当にキレイになったなー

お母さんこれが1番よろこんでるだろうな

生きてる間は1度も思わなかったけど、お母さんキレイじゃんって初めて思ったよ

この顔で皆にみてもらえるね、良かったね


ステキな仕事だなぁ、ってちょっと感動した


ひつぎに入れる用に服を買った

精神科に強制入院するまではずっと太っていたから

ブカブカの服しかきてなかった母


今のガリガリの姿ならいけるねって

明るい色のタイトスカートと花柄の派手な柄のブラウスを選んだ


ひつぎの中に服を並べて

キレイになった顔によく似合ってるよ

と思った