■6/17(土)島田市にて山形県鶴岡市の伝統芸能「黒川能」を観劇してきました。(生徒さんからのご縁により、お誘い頂き感謝です🙏)

500年の歴史をもつとされる黒川能。
庄内地方(日本海に面した地域)は農地、古くは畑仕事の傍らでこれら神事たるお能を守ってきたそうです。本来は「神様にお見せする」もの。
一般的にいわれる舞台芸能も本来はここがルーツであり、彼らからすれば切り取られたもの。他所からプロの能楽師を招き行えばいいと言うものではないと言う。(そりゃそうだ)

音楽も然り。常々、我々日本人がキリスト教文化のPassion=受難を血肉レベルで持ちえないのになんちゃってクラシックなんてやっててええんか…とコンプレックスを抱えながらも、好きだからやらせてもらっている。考えても仕方がないので割り切っているが気持ちとしては瘤である。

話は戻って、演目。
印象的だったのは「小鍛冶」。稲荷明神と刀工・三条宗近が御神刀「小狐丸」を搥つ、平安時代のお話。はじまりは、夢のお告げがあった天皇より鍛刀を命じられる三条宗近 。思い悩み、神社参拝したところ…

解説役の方曰く、このお話の教訓は「願い祈り、真面目に行えば現実となる」というもの。WBCのオオタニサンの名言:「憧れるのをやめよう」に例えてくれた。(ご存知でない方は調べてみてね、きっとよい思考転換になる)

稲荷明神が最後、天叢雲に乗り山へ帰る跳躍が目に焼き付いている。「はったと打てばちょうと打つ」相槌のシーンも良かったが一番はこちらかな。

そして重要かつ興味深かったのは、中世日本語で語られていること。
庄内地方の訛りか?と思いきやそうではなく、経験上だと神事の際の発話に近いのが興味深かった。うろ覚えだが、神様の言語というのか…尊い人々は言葉に宿る"呪"を重要視していたためだとか、秘匿性を持たせるためだとかで水に酒を混ぜるようにして独自の音になったのだとか。(眉唾)

1/fの揺らぎが心地よかった。旧かなの「ゐ・ゑ・を」の音なのかなぁ、と想像する。まぁ文字に出来ない言語・音はいくらでもある。

こちら高砂でも耳にすることができる⬇
https://youtu.be/_8Q5a3QK-IM