本日からセブ州の全ての都市でロックダウンが始まった。
 

ここ最近よく聞くロックダウンという言葉「都市封鎖」。

 

実際セブでも「強化されたコミュニティー隔離措置(enhanced general community quarantine)」からの流れで、いったい今がロックダウンなのかこれがコミュニティー隔離措置なのかよく分からない時期もあった。

 

でも今日からセブ市を含め全ての市で完全に国境が封鎖されたのでロックダウンと言えるのだと思う。

 

twitterにはその時々をつぶやくが、人生であまり経験することのないこのロックダウン生活を、ここ数日を振り返りながら、もう少し詳細に(若干の間違いはあれど)日記に書いていければと思う。

そして同時に、これから日本に迫り来るかもしれないロックダウンに向けて、少しでもイメージしてもらえれば嬉しい。

 

 

 

まずセブ島ではジワジワとコロナウィルスの話がでるも、2月から3月頭にかけてはまだ意外と普通に生活を送っていた。

 

くる時は突然来る。

慌ただしくなってきたのは今月中旬のこと。

 

語学学校の休校措置、入国制限によりセブ発日本行きの飛行機が飛ばなくなるという知らせが出た辺りからだ。

 

旅行者や留学生、もちろんセブ在住の日本人も急いで日本行きのチケットを探す。

元々予約してあったフライトがキャンセルになったり、海外に取り残されるのではないかという不安もあり随分現場は混乱しただろう。(結果、セブ日本人会の方々のご尽力で28日までに、全7便 約1400人の人々が無事に日本への帰国が叶った。)

 

16日 外出制限の命令が下され、市により時間は異なるが大体20時-朝5時まで全員外出禁止。

同時にセブ市ではアルコール類の販売や提供が禁止。

 

違反者は罰則もあるので(何度目かで逮捕の禁固刑)、それにより自分がプロデュースしているスーベニアショップ「Cebu&Co.」のスタッフも帰りの時間が遅くなるといけないという事で営業時間の変更をせざるを得なくなる。

 

19日 20日からの一時的かつ無期限の休店を決め店を閉める。

ちなみに日本で議論されている休業補償や家賃補償などの話は一切できぬまま。

テナント側からは「休店が長引けば家賃ディスカウントするね!」ぐらいです、、、。

なぜなら、、、、それぐらい命に関わる事態ということです。

 

22日 18歳以下と65歳以上は24時間外出禁止になる。

この命令が下された辺りで、もう間も無くロックダウンだと騒がれだした。

スーパーマーケットでは少しずつパニックによる買い占めが始まる。

ただ、セブではあまり売り切れみたいなことはない。

これは貧富の差が激しいセブでの話だが、ローカルが行くスーパーと富裕層が行くスーパーの違いもあるのかもしれない。

日本はそんなことないだろうし、これに関しては詳しくはわからない。

 

24日 こんな状況で大きな節目である40歳の誕生日を迎え、同じ誕生日の愛娘は4歳に。

自宅に友人家族を招きパーティーを予定していたが、ロビーで全員集合した所で入居者以外の部外者入室禁止を告げられる。

娘には可哀想なことをしたなと思いつつも、禁止されてるなら仕方がない。

それぞれ家族が泣く泣く解散。家族だけでの静かな誕生日会となった。

 

そしたら夜にニュースが。

 

「東京五輪延期」。

 

世界的にヤバい状況がわかる一報。

忘れられない1日となる。

 

25日 すでに語学学校は休校措置が出されていたが、なんとか法をかいくぐり続けられていたオンライン授業も禁止。

 

26日 遂にセブ市で28日から強化されたコミュニティー隔離措置が決まる。 と報じられる。

 

・24時間外出禁止 

(1世帯1名の外出許可のパスがあれば食料の調達や銀行、病院のみ外出OK、ただし18歳以下と65歳以上は変わらず外出禁止)
・ごく限られた飲食店のみオープン(イートイン禁止でテイクアウトとデリバリーのみ)

 

そして26日夜にロックダウンの記事がでる。 ようやくロックダウンと書かれた記事が出る。

 

遂に来たか、、、そんな心境。

そしてマスクなしではスーパーやコンビニなどお店に入れなくなる。もちろんどこに行っても体温は計られる。ちなみに自宅もね。

 

27日も封鎖に向けて買い物やらで1日が終わる。とはいえスーパーも食材はたくさんあるので焦らず要するものぐらい。

ただし入場制限がかかり入店するまでが長蛇の列。今後が不安になる。

 

28日 封鎖直前。セブ市封鎖直前。

 

正午から封鎖が始まるということで午前中に隣のマンダウエ市の友人に会いに行く。

残念ながら閉店が決まった日本人経営のカレー屋さんから業務用カレー粉をもらう為だ。

そしてCebu&Co.に行き、何が起こるかわからないので店内の現金やPCなどの高額品を回収。

次にいつ店に行けるかわからないという謎の心境。

 

帰宅途中、まだ封鎖1時間前にも関わらず、ライフル銃を持った警察に免許証の提示を求められる渋滞が起きていた。

ヤバい状況がヒシヒシと伝わる。

 

この日が日本行きのラストフライト。

日本帰国も考えたが、今のベースはセブにある為、残ると決意。

でももちろん今後の不安もある。そんなことを考えながら心の中でお見送り。

 

正午を皮切りにセブ市封鎖スタート。いわゆるこれがロックダウンになるのかな?

市と市の国境が封鎖され、人も車も少なくなったセブシティ。思ったことは 空気が綺麗??

 

29日 ロックダウン二日目。二日目現金確保の為ATMへ行き、セブのコストコみたいな会員制スーパーへ。

入場制限があるので少し待たされるが、やはりパニックや買い占めはない。

 

 

今日30日 セブ州の全ての都市でロックダウン。

 

大まかに書くと、


・海外からの入国制限
・基本24時間外出禁止 

(1世帯1名の外出許可のパスがあれば食料の調達や銀行、病院のみ外出OK、ただし18歳以下と65歳以上は外出禁止)
・ジプニーやタクシー、バイクタクシーなど交通機関停止
・スーパー、コンビニ、ガソリンスタンド、薬局、病院など生活に必要な場所以外はほぼ休業状態。
・ごく限られた飲食店のみオープン(イートイン禁止でテイクアウトとデリバリーのみ)


困るのは元々流通がよくないセブ島だからか、通信販売が使えない。買えてもキャンセルになってしまう事。

電気店も閉まっているので、電化製品などは買えません。


 

そして朝から哀しい訃報が。

朝から哀しい訃報

 

同世代の人ならきっと記憶にある最初に大好きになったコメディアンはこの人じゃなかろうか。

 

2004年ドリフのDVD BOXが初めて発売されたタイミングで、奇跡的にNHKポップジャムでご一緒になり楽屋でサインを戴いた。

 

その時「これにサイン書くの初めてだな〜」と言われ第一号になれたのが嬉しかった思い出。 

 

あれから加藤茶さんにもお会いして書いてもらい、カトちゃんケンちゃんのサイン入りDVD BOXは今でも大切な宝物だ。

 

日本は偉大な人をコロナウィルスで失った。

 

このウィルスは脅威だ。

世界の対応を見れば一目瞭然。

 

それに比べ日本はどうだろう?

大丈夫だろうか?

 

この日記は思い出しながらまた何かあれば追記しようと思う。

 

買い占めなど、すでにヤバそうなニュースも見るけど、もしロックダウンが決まったら、パニックにならず、冷静に粛々と準備をすることをオススメします。