早いものでクリニックを開設して丸5年たちました。
郊外型の精神科専門病院に長期間、勤務していた私が、駅前でクリニックを開設しようと決意し、内装に自分なりのコンセプトを込めて設計してスタートし、ここまで歩んできました。
当時、考えたことは
精神科をもっと身近なものにしたい。敷居を下げたい。
ということで、駅前に大きな看板を立て、なるべく駅に近い場所を選びました。
白衣は私もスタッフも着ないことにし、「病院らしくない」「おしゃれな」雰囲気を創ろうとしました。
また、デイケアなどは行わないことにし、シンプルな機能のみに限定しました。
仲間である東京のクボタクリニックの窪田先生や仙台の原クリニックの原先生たちが実践している「多機能型精神科診療所による地域づくり」(窪田彰編著、金剛出版、2016)とは、一見、正反対です。
しかしそれまで行っていた市内の地域活動支援センター2ヶ所の嘱託医は継続しており、当事者・家族会活動とは連携しています。また、NPO秋田健康福祉会による「ユックリン」というサロン活動も続け、多くの方の協力を得て、公開講座を行ってきています。また、NPO秋田いのちの電話の運営もあり、地域全体のネットワークとしては多機能になっていると考えます。
水曜日の休診日は、病院のパートとこうした活動や年間40回ほどの講演活動に当てられており、せわしなさを感じることも多いのですが、当分はこのリズムかと思います。
日々の診療の中から、世の中がストレス社会になっていることがよく分かり、また心のケアのニードの高まりも実感します。急速に発展してきている精神医学の進歩を患者さんの治療に生かせるようにこれからも努めたいと考えます。




