真っ青な表紙を見て完全なるパケ買いをしました。


作家朝井リョウさんの


正欲





少し前に

相手は私の話を聞いているのだろうか

支離滅裂なことを言って相手を困らせているのは私なのかもしれない

私は今声を出していないのではないか




そのくらい話が噛み合わなかったことがあります。


どんどん相手の声が小さくなって

自分の声もわからなくなって

涙が止まらなくて

周りの雑音だけがうるさくて



一生懸命話したあと

急に疲れて

もう諦めてしまおうと思いました。


その時のなんとも言えない不甲斐なさが

読み進めるうちにどんどん膨れあがるような

そんな本でした。


共感なんてできない

理解なんてもっとできない

相手を好きとか嫌いとか

そういうんじゃなくて

理解してもらえない自分が悪いのかもしれないから。



人との距離を置いてみるけど

ずっと1人なら

生きている意味なんてあるのかな



理解できないけど

“安心したい”

“不安を払拭したい”


だから

今日は孤独じゃなくいられたって思う日が

前よりも多くなるといいな

って思えました。



おすすめです✌️


正欲/朝井リョウ