妊娠記録 -2ページ目

妊娠記録

妊娠のおぼえがき


は…8センチ???
あと2センチで全開とか言うやつじゃないですか!!!

助産師さんに先生とご主人呼びますねと言われて病室から夫が舞い戻ってくる。

夫「何事!?え!?産まれそう!?」
↑促進剤の点滴は夕方までの決まりなので、もう少ししたら帰ろうとしていた

しばらくして先生がやってきて、再度内診。
グリグリって言うか、膣に入れた手ををめちゃくちゃグイグイされて(痛くはない)「もういっぱいですね(全開という単語は無かったけど、こんな感じで言われた)」

ええええ!!!

「でも赤ちゃんは降りてない…」

ええええ!!!?
どどど、どうすんの???
てか全開になったら赤ちゃんって降りてるもんじゃないの?そんなの聞いてない!

孤独に陣痛に耐えていたのが、バタバタと人が沢山来たことで痛みは紛れたものの、グングン上がる血圧に若干慌てる様子の先生と助産師さんたち。

夫によると下は120まで上がってたらしい。
このあたりでピロリンピロリンうるさいので助産師さんが血圧計のアラームを切ってたと思う(笑)

先生「吸引でも届かないかな〜…血圧もかなり高いし降りてないし、帝王切開でいいかなと思います」

今日産まれる〜からのいきなりの帝王切開宣言。…せっかく全開になったのに。。

「…お願いします」
安全第一。

このあたりかなりうろ覚えだが、確か降圧剤を点滴してひとまず手術室に移動しましょうってことになり、子癇防止でさらに硫酸マグネシウムを投与。いきなりサウナの中に入ったように暑くなる不思議な薬。
これによりサイヤ人もしくは1アップキノコを食べたような感覚になる(どんと来い!的な)

すぐ隣の手術室へ移動したのが多分14時ちょいくらい。
「確か帝王切開って術後がめちゃ辛いんだよね…耐えられるんだろうか」と、突然の展開に追いつこうと頭を帝王切開モードにしていく私。

帝王切開の準備がされ血圧が少し落ち着いた頃、先生が青い手術着に着替えて戻ってきた。
お昼結構食べました?食べました…(カツ丼と大盛りポテサラとメンチカツバーガーだもん…あ、麻酔の前は絶食だっけ、大丈夫なんか?)まぁ、大丈夫でしょう…(先生苦笑) なんて会話をしつつ再度内診。
合間に身をよじって陣痛に耐える。

「あ…降りてきてるな…」

お…?

ここから再び自然分娩に変更!
この展開に全く付いていけてない私はとりあえず痛い波に耐える。そういや声出した方がいいって助産師さんが言ってたな…と思い出し、吐くときにハ〜だかあ"あ"〜だか言うようにしてみた。

カテーテル?で破水させたあとは、あれよあれよと言う間に「いきんで!」と言われ、

え…

いきむの?
私いきむの????


目


いきむってどうするの?
そもそもいきまないんじゃ無かったっけ?

ちなみにこの時点でよく聞く「いきみたい感覚」は全くない。

ので、ひとまず陣痛の時にお股付近の穴を全開にする感じで力を入れるのだが…
多分何かが違う(笑)
お股を見て、とか目を閉じない、息を止める、声出さない!等その場OJTで指導されるも、多分私は殆どお子様の排出に加勢できないうちに

「会陰切開するので麻酔しますね〜」
チクリ
いつ切開したかは気付かず
吸引機って透明なプラスチック製なんだ〜
赤ん坊が出るのを補助するためにお腹を助産師さんに押してもらい(ちなみに痛くも苦しくもなく、ただただ手伝って貰えて有り難かった)
あ、1回目吸引外れた(一応私もいきんでいる) 失敗するんだ〜(この時は冷静w)
夫にいきみついでの排便を見られ(これで介護も安心)
そして人生初の酸素マスク。

どのタイミングだったか、次でもう産むよ!と言われたのにそのあと5.6回かかって地味に凹んだな…笑

もう最後の方は早く産みたいからさっさと次の陣痛きてくれよと思っていた。

で、無事に産まれたわけでございました。

完全に空気と化していた夫は汗拭き係になっていた。
「感動して泣きそう」
泣かないんかい。

私は割と涙もろいので号泣しながら大役を果たした感慨にふけるかと思いきや…あまりの展開の速さにものすごく冷静であった。

点滴スタートから6時間もかからず産まれたのは高血圧だから、らしい。

ちなみに疲労感はほぼ無く(痛い陣痛も1時間ちょいくらいだったし)。
お産そのものはそんなに辛くなかった。
その後の全身の猛烈なむくみと、スピードお産故に盛大に切れた会陰と膣の縫合(縫合自体は麻酔してくれるので痛くない)が治るまでの方が辛かった。。。