みけは猫である
昼は田舎の野山を駆け回って
夜は古い家の物置同然の2階でネズミを追い回し
とっても猫らしい猫であった
なので、おままごとの相手にと
庭に敷いたゴザの上に置いても
あっという間にいなくなる
おばあちゃんは猫を布団に入れるのはダメだと言ったけど
おばあちゃんが朝早く起きて
ご飯の支度を始めると
必ず、みけがやってきて「にゃん(一緒に寝よう)」というので、こっそり布団に入れていた
その頃、おばあちゃんの家は
レンタンを入れた掘りごたつで
冬になるとみけはコタツの住人になった
みけはとても賢い猫だったので
やって来る人みんなに可愛がられた
みけの才能で凄いことが二つある
一つは、動物嫌いのおじいちゃんが
みけを膝に乗せて新聞を読むようになったこと
もう一つは、その頃、高校生だった叔母の乗ったバスを当てること
叔母が帰る時間になると
私は何度も近くのバス停を往復して迎えに行ったけど
みけが付いて来る時は、必ず叔母がバスから降りて来る
なんでそれが分かったのかは
未だにわからない
みけはわたしについて来るだけで
一人でバス停に行ったりはしないからだ
わたしが一緒に暮らした猫の中で
一番自由で猫らしかった猫だったなぁ