5月9日・10日の2日間にわたって行われた、3年ぶりとなるKAT-TUNの東京ドーム公演『KAT-TUN LIVE 2015“quarter”in TOKYO DOME』。このコンサートに先立ち、7日に発売された「duet」2015年6月号(ホーム社)に中丸雄一が登場し、デビュー当時を振り返る興味深い発言を残している。

KAT-TUN LIVE 2015 “quarter”in TOKYO DOME:楽オク中古品

それは、デビュー曲「Real Face」の裏話として、「サビの頭の“ギリギリ”という歌詞は、たしか社長が考えたの」というもの。「『Real Face』はスガさん(スガシカオ)と、松本さん(B’zの松本孝弘)と、社長が作ってくれた」そうで、KAT-TUN全員の名前をいえない人でもこの曲のサビを口ずさめるほど浸透したフレーズを考えつくあたり、ジャニー喜多川社長のプロデュース能力の片鱗がうかがえる。

中丸によれば「(ジャニー社長は)耳に残る言葉や文字にこだわってたみたい」で、「最終的に決まるまでにも、ちょっとずつ変わっていったから、レコーディングも何回かやったよ。タイトルもほかにもいろんな候補があった中で『Real Face』に決まったの」というから、KAT-TUNのデビューに際して、ジャニーさんが並々ならぬ気概を持っていたことが伝わってくるエピソードだ。



今回のコンサートでは、メンバー全員が来年に控えているデビュー10周年という節目を意識しながら、“今しかできないこと”のアイデア絞りだしたという。相次ぐメンバーの脱退という困難を乗り越え、中丸いわく“4人が集まって、KAT-TUNというひとつのグループ”という意味を込めた「quarter」をコンセプトに据え、見事にハイフン(ファン)を魅了したのだった。

もちろん、中丸の十八番“ビートボックス”もスパイスとして、KAT-TUNの魅力の幅を広げていたのは間違いない。「duet」のインタビューページの中で、中丸はこんなことも語っている。



「ビートボックスに関しては、やり始めたときから10年後を意識してたの」

9年間コツコツと努力を重ねてきた結果、“芸が身を助けてくれる”ところまで来たわけだ。ネットを見ても、今回の東京ドーム公演の評判は上々。それぞれのメンバーに1/4(quarter)ずつの芸やキャラクターがあり、それが集まるコンサートという場所だからこそ、ファンはKAT-TUNの魅力を最大限に確認できたのだろう。来年は10周年、メモリアルコンサートではどんなKAT-TUNを魅せてくれるのだろうか。