主演映画『ジョーカー・ゲーム』の公開日を1月31日に迎えたKAT-TUNの亀梨和也。その告知活動のため、バラエティ番組を中心にテレビ出演ラッシュが続いていた。精力的に取材を受けた亀梨。「今」の彼が放つ、自然体な魅力に注目が集まっている。

 たとえば、『VS嵐』では嵐の二宮和也に「カッコいいのび太」と例えられ、見た目はクールだが中身はポンコツという愛すべきキャラであることが露呈した。「俺ってのび太なんだ」とみずからも認める素直な対応に、かわいげを感じる視聴者も多かったのではないか。



 さらに『櫻井有吉アブナイ夜会』では、夜なのにサングラスをかけ、宿泊先のホテルではバスローブ姿でウィスキーを嗜むなど、「THE芸能人」というイメージを地でいく部分をイジらせる。一方で、地元江戸川区の人たちから「和くん」と呼ばれていたり、家族との写真を披露したりという庶民的な一面ものぞかせた。

 今まで、亀梨といえば「カッコいい」「セクシー」というイメージが先行していた。それは彼の歌い方、雑誌などで写真を撮られるときの表情、ドラマで演じるキャラクターも2枚目が多く、エロティックな王子という印象が強かったのだ。

 これは、少なからず憧れの先輩であるSMAP・木村拓哉の影響があったのではないかと推測される。以前、ドラマ『MR.BRAIN』で共演が決まったとき、木村から連絡をもらったというエピソードが語られている。トップアイドルでありながら、後輩や周囲のスタッフへの気づかいを忘れない木村に感銘を受けたのだ。そして、彼を尊敬してきた結果、キムタクイズムを継承する存在になったのだろう。



だが、度重なるメンバーの脱退などを受けて、KAT-TUNというグループが変化を求められていった亀梨。立ちはだかる壁に向き合ってきた中で、先輩の背中を追うだけではない、大人の男としての器を形成していったように思える。

 好きな野球をキャスターを務めるまで突き詰める姿勢。バラエティで見せる気さくでまっすぐな態度。メンバーや家族などの絆を大切にする芯の強さ。深く知れば知るほど、「カッコいい」や「セクシー」という表面的なものだけではなく、内面から出てくる人としての器のデカさを感じさせるものがある。そして、惜しみなくプライベートを語り始めた今、その魅力が開花しているのだろう。

 だからこそ、Jr.時代やデビュー当時からアイドル・亀梨和也のファンだという人たちも、年齢を越えて彼を応援し続けているし、新たな一面から彼に惹かれる層も増えていく。2015年、さらに多くの支持を得る存在へと成長していくのではないだろうか。