オリコン年間ランキング6冠や4年連続となるNHK紅白歌合戦の司会就任など、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの嵐。そんな彼らが現在行っている5大ドームツアー「ARASHI LIVE TOUR2013」で、ある楽曲に注目が集まっている。その曲とはアルバム『LOVE』に収録された「FUNKY」。このところ「大人」な楽曲の続いた嵐にとって久々となるダンスナンバーで、アルバムリリース直後からファンの間では人気の高い曲だったが、ツアー直前になって嵐からある「宿題」が出されたことがファンを驚かせた。楽曲の振り付けを覚え「ファンキーダンス」を皆で踊ろうというのである。



 ファンキーダンスが突如「Johnny's net」で公開されたのは10月23日。「コンサート当日までに覚えて、みんなでコンサートを盛り上げよう!!」というメッセージとともにアニメーションの振り付け動画がアップされた。ARASHI LIVE TOUR2013の公演初日、11月6日のナゴヤドーム公演までに残された期間はおよそ2週間。嵐ファンからは「こんな短い期間で振り付けが覚えられるだろうか」と不安視する声があがった。また「左右反転していないから、実際の動きが逆になる」「人間じゃなくてアニメが踊っていて判り辛い」「スマートフォンだと観れない」「一番大事なサビの部分で櫻井くんの説明が雑すぎる」といった悲鳴にも近い声がネットでは飛び交い、しまいにはYahoo知恵袋に「ファンキーダンスが覚えられなかった場合、嵐のみんなを悲しませないように1曲だけ席を離れてトイレに行ったほうがいいですか?」といった質問まで寄せられた。しかし嵐ファンの結束力は強い。彼らのブログやツイッターではすぐさま動画をiPhoneで視聴する方法が公開され、動画を反転させたり再生速度を遅く調整できるガジェットの情報も共有された。しまいにはダンススクールの教師がファンキーダンスの踊り方を教える動画までもがYoutubeに登場。一躍人気動画として拡散され、多くの嵐ファンがその動画を参考にファンキーダンスを覚えたという。



ライブ当日、櫻井くんはMCで「ファンキーダンスは自由参加です。隣の人が踊れていなくても白い目で見ないであげてください。振り付けやってきた人もラブ、見れなかった人もラブ。トータルラブです!」と振り付けを覚えられなかったファンをフォロー。曲前には嵐のメンバー全員が実演してペンライトを灯すタイミングやウェーブのタイミングを教えたという。そして迎えた「FUNKY」本番。軽快なダンスナンバーに乗りながら嵐とファンが一斉にファンキーダンス。会場は一体感に包まれ、ペンライトできらびやかに飾られた客席がステージを囲む様子は壮観なものとなった。ライブ後ファンからは「みんなで盛り上がれてとっても楽しかった」「スタッフさんも楽しそうに踊っていて本当にステキな空間だった」といった声が溢れ、ファンキーダンスは大成功に終わった。



 ARASHI LIVE TOUR2013は12月22日の福岡ドームで幕を閉じるが、来年以降のツアーでも「FUNKY」が演奏される可能性は高い。公式の振り付け動画の公開は22日まで。今回のツアーに参戦できなかったファンもぜひこの機会にファンキーダンスを覚えてみてはいかがだろうか?