前編『 ニホウ秋 』の続き…


さて一部の変態アングラーの方々から お前の身の回りの出来事なんぞに興味はない!早く後編を出せ後編をむかっ等とクレームが多々寄せられておりました…随分間が開きましたが後編ですあせるスンマセン

秋が深まり、 一旦深目へと沈んだものの 比較的浅いレンジでの水温の上下動が緩やかになる頃合いを見計ったように、再びシャローからミッドに陣取るデカイ奴


そいつらを獲る為の『 明日の為のその1 』春との共通項とは…それは“緊張感”勿論アングラー側ではなく魚側の話し  いきなり本題行ったね♪


夏等の最盛期、動植物達の生命感で溢れ  水上も水中も大なり小なりと生き物で華やかに賑わう

人間界で例えるなら 大通り、そこにザワザワと人々が常に行き交い雑踏で溢れ ネオン輝き パチンコ屋の軍艦マーチかなんかが流れ  話し声や笑い声、時には怒号が飛び交い それなりにいろんな音や震動等で終止賑わっている音譜


所が  水温がグッと下がるこの季節、ターンの影響や日々激しく変動する気温と水温、水中の生き物達はその影響少ない深場へとレンジを下げ、シャロー 含め 水上水中から生き物は消え ウィードも枯れ静まり返り   殺伐とした静寂な世界が広がる

水上に残っているのは冬支度を始める鵜やサギ等の冬鳥、プランクトンの減った水中はやがて丸見えのクリアウォーターへ、そんな水のシャローには…もはや生き物の気配もザワメキも無い 無音の世界が訪れる

あれだけ賑わっていた大通りは見る影もなくシンと静まり、お店は軒並みシャッターを下げ閉店

そんなガランとした丸見えの大通り、しかしビルの屋上からは来るべき冬に備えカロリーをたんまりとつけようと水中を睨み 生き物の気配を待ち構えている水鳥

一方秋の静寂を破るように 得体の知れないプラスチック片や まるで生き物のようなゴム片を絶えず水中にボチャン♪ボチャン♪と放り込むアングラーと言う狙撃主達が待ち構えている


更には水中の静寂とは対照的に 水面を切り裂き終止行き交う大きな影、スクリュー音、ソナー 、人々の気配…



バスは2月の真冬、低体温から体の代謝は通常の30%以下まで落とす、つまり最低でも通常の30%分の餌を摂取しなければならないという事でもある

コンビニ水中島店がある訳でもないので 一ヵ所でジッと留まってる訳にはいかない、その為にそれなりに短時間での捕食行動をとる  いわゆるこれが地合なのだが

この摂取行動の為に、先の恐ろしい狙撃主達が狙い待つ クリアな水の中、丸見えの静まり返る大通りを行かねばならない訳であせる

そらぁ電柱の影に隠れ、時には狭い隙間に身を隠し、少しの物音にも敏感に反応、尾行はされてないか、水上の影に飛び退き…敵の気配を察知するために各器官をフル起動させる


これが秋の緊張感であり、シャローからミドルレンジに潜むデカイ個体がブラックナーバスへと神経質に進化し、 地合やタイミング(リアクション)でしか口を使わなくなるから厄介この上ない汗


春のブラックナーバスは“産卵”という一大イベントに引っ張られ、暖かい雨や月齢、潮廻り等で一時的にその琴線が崩壊する

しかし秋のブラックナーバスは…永遠にブラックナーバスであり、その防衛ラインが崩れる事はない汗

あるとすれば 30%を維持するための地合への符号、しかし ただでさえ合致困難な地合が更に30%以下へ激減しますけど

これがわかってんならとっくに釣れてるわぃ!!…って話し(^_^;)


思い出してみよう、秋が深まり コレが効くようになってきたね♪と、大昔からまことしやかにいわれるルアー達を

先記事にしたロングワーム、フットボール等の重めのドスン♪系…

ビックウィローのスピナべ、鉄板、ジギングスプーン、ビック(ディープ)クランク…そのどれもがほぼリアクション系で他ならない

一方でライトリガーの方々、秋になるとシェイクよりステイ、スイミングよりズル引き…明らかに魚の好むアクションが盛期のそれとは変化することに気づいているのではないだろうか

それこそ春のワーミングと同じ、動かし過ぎない事が鍵になる、神経質なブラックナーバスが相手故のアクション変化といえる


秋に入ると、ベイトスクールに付く足の速い動き回るバスを ハードルアーでレンジを横方向へスライスして獲る釣り

これがまだ初秋でのハードルアー攻略、しかし秋も深まった頃の レンジを上げた単独でいるデカイ個体のブラックナーバスは これではなかなか口を使うに至らない

こやつらを騙すのは30%の食欲を追従するよりも リアクションで、ほんの 一瞬だけフックポイントを あの分厚くて硬い唇の内側へ入れてやればいいのである

単純に効率の問題だ、しかしそれが難しいんだけどね汗

ではその方法とはいかに !?、ここで続きとしたい所だけど…クレームが入るんでもう少し頑張ります(^_^;)


それはレンジをスライスするのでは無く…レンジを縦に輪切りにする、正確に言えば いいスピードで通過させる

つまり、横へレンジキープをすると“ 何かくるぞ? ”と早い段階でバスに察知される
これは構造上、ルアーがおおよそ水平方向へと強い波動(水押し)を発生させる物であるためで 避けられない

そうではなく それを上から下へ、又は下から上へとバスのいるレンジを サッ♪と通過させる

これで秋の“ いいレンジ ”から出たがらないバスとの接点が線から点になり、ステルス的に魚に近づいてスッ♪と通過する、魚は一瞬で判断せざるおえない状況…食欲以外でのリアクションが成立する

勿論そこには、 おおよそこの辺にデカイ奴がいるであろうという ある種の決め撃ちをする感と経験、怪しい場所を嗅ぎとる嗅覚が必要なのは付け加えておく


魚のいるレンジへ、Vの字でルアーを入れる…このためには着水点から急潜航しレンジを通過させる
そして巻きを止めると、今度はグイグイ浮き上がり 再びレンジを通過し水面を目指す浮力を持つ

ソフトベイトでは落ちたっきり…それに“ いいフォールスピード ”を醸し出すには、あまりにもストライクゾーンが狭すぎてテクニカルになりすぎ 心が折れる(笑)

やはりオートマチックなハードルアーが効率的にも精度的にも心折らずに出来る、投げた距離を何度も浮き沈みさせ  同じレンジを何度も何ヵ所も輪切りに出来、バイトチャンスを作る引き金になり得る

秋のハードルアー選択は この動きを達成出来るルアーかどうかが釣果に直結する

秋に効くと言われているアクションの1つに ルアーが自らの浮力で浮き上がるライザーアクションがある、これには 実はこんな理由が隠れていたりするんだな


世の中面白い物で この時期のこの為に作られたんじゃないかと思うようなルアーが 実は秘かにあったりする

それが国産以外に多いのも何だか面白い所で、アングラーを釣る為のルアーより 純粋に魚を釣る為にだけ作られた、バスフィッシングという長い歴史を物語る 確固たる証しなのかも知れない


さて、いい加減この長ったらしい文章に飽き飽きとしてきたのではないだろうか(^_^;)


もし、この釣りに最適なルアー選択をする場合 マーケットで浮力の強いルアーを見つければよい

例えば、1つだけ自分が使う秘密兵器を例に挙げるとするなら…あのロングA、しかもただのロングAじゃない




そこは次回に続くのでありますあせる