続きです。
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☆1 高良峰(香春峰)の高良神
高良玉垂宮神秘書より
☆2 香春岳とは*登拝
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☆1 高良峰(香春峰)の高良神
高良玉垂宮神秘書より(要約)
異国より異類が攻めてきた時、高良神は三ノ峰に登り、異類退治をした。
それゆえに高良峰と名付けられた。
彦権現(敵神)が高良峰を洗い尽くそうと周囲の山に樋をかけた所で高良神が力を示し、敵の彦権現を白河原で水をもって洗い尽くした。
彦権現が樋をかけた山を樋峰とは名付けた。
高良峰(香春岳)に現れた異類を退治したのが、高良神。
では、そこに祀られている神は高良神ということになる。
退治した神を祀るのは、土地の安寧をもたらすことに他ならないからだ。
☆2 香春岳*登拝
香春岳は、田川郡香春町。
三つの峰を持つ、香春町(かわらまち)を代表する山。
その一つ、一ノ岳は石灰採取の為、半分以下に削られている。
三ノ岳
入山は三ノ岳から。
ファミリーコースと岩場コースがある。
地図は最後。
岩場コースはなかなかの難所。
三点確保をしっかりとして登る。
赤テープやロープなども少なく、次にどちらへ行けばいいかは経験と勘に頼るものがあった。
そこそこ山行してる人でないと難しい。
足が届かない~と何とか上がる場所もあり。
一つの岩が1.5m以上。
三ノ岳、山頂近く。
岩を飛び越えるようにして奥へ。
なかなかスリル。
落ちたら3m下とか。
三ノ岳。
高良玉垂宮神秘書にあった場所。
二ノ岳へ向かう。
山体の奥に少し見えるのが、一ノ岳。
神が降臨したという山なのに。
と、残念でならない。
香春神社の由緒書に、一ノ岳の山頂に山王神社があったと記述。
高良神は住吉神であり、饒速日。
住吉神の元宮がある那珂川には、日吉神社がある。
日吉大社へ、最澄さんが神を勧請したと伝わる、日吉の元宮の一つ。
そこには、大山祇神と、三輪から勧請した大己貴神が祀られる二つの宮があり、同神とされる。
三輪の神は饒速日だ。
つまり、一ノ岳の山王神社の神は饒速日。
ここは高良神の伝承の地であり、それは彼である。
ゆえにその社があったのだ。
二ノ岳へは、ほぼ整地された林道。
かの山も石灰採取の為、いつか削られる。
ここへも来れなくなるかもとのこと。
二ノ岳山頂
(地図はYAMAP)
周辺の地図。
香春町企画、香春十山登山の時のもの。
これで半分のコースだった。
これで22キロ、総標高1600と少し。
この近辺の山はほとんど登った。
神秘書にあった「樋峰」がどれに当たるのかは分からない。
ただ、伝承は全てが真実ではない。
神は山に祀られる。
*「山に降臨した」は、土地に神を勧請した、神(その人が)訪れたなどを示すことがある。
この場合は、この地(山頂ではなく)で彦権現(敵)と戦った。
それを、神を山頂に祀る為、山とした、ということも考えられる。
とにかく、この山の神は高良神だ。
( つづく )
*記事内の考察や写真、イラストなどの無断使用はご遠慮ください。
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今更ながら始めました。
古代や神のこと、少しずつつぶやきます。
小分けなので分かりやすいかもです
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