射手引神社の扁額にある、香椎宮と貴船宮。

二つの宮は同じ神であった。

 

当たり前だ。

この地は、神功皇后の伝承地。

 

 

彼女と高良神が、羽白熊鷲を退治した土地。

彼らを祀るのは、その後の土地の安寧を願う事にもなるのだ。

彼ら以外であるはずはない。

(またそれは、この社にある二つの宮の神は同神であることを証明している)

 

*手力男神は、伊野天照皇大宮にも天照と共に祀られる神。
同神でなければ、一緒に行動していた者の一人か。
かの神は「伊野天照皇大神宮にも祀られていた。
この神は分からない。

 

社の裏山に登れる。
約三分で「天神社」。


 

 

「彼ら」が祀られる多くの社には、天神様が祀られている。

 

(今の所は確定ではないが、「天神さんとして祀られている道真公」も饒速日命なのかもしれない。道真公の祈りにより祟ったのは天拝山の神=荒穂神=高良神=饒速日なのだ)

 


< 貴船宮の杜 >

 

射手引神社を求めて、初めてこの地に来た時、幻影を見た。
 

鬱蒼とした森と、清らかな川の流れ。

森の中に降り注ぐ、天からの光の帯。

天とのあいまいな境界。

 

社伝にあった記述を見た時、それと重なった。

<神功皇后が神々に加護を祈られた。雲間から光と共に、神の援軍(天の射手)が来られた>


その地は元の貴船宮の杜の場所であり、柿木と書かれてあった。

そこへ行きたい!


車で通った時にその名を見ていた。

 

 

(Google mapより)

嘉麻市役所の山田庁舎の側に「柿木」という交差点あり。
「五社稲荷神社」があり、稲荷山があった。
ここに間違いない。
稲荷神=饒速日命。

 

射手引神社から400m。
川を渡ってすぐ。


さらに上へと登った。



 

ここが稲荷山山頂。
三角点はない。

 

 

ここが柿木の杜。

彼らの伝承地であるから、後に「貴船宮の杜」と呼ばれたのだろう。
饒速日命=貴船神=稲荷神。
だから、稲荷神が祀られている。


ここに立った時見えた光景があった。

 

たくさんの人が宴会をしている。
古代人(角髪を結った)人達が酒を酌み交わしていた。

笑い、踊り、とっても陽気な雰囲気。
打ち上げか!爆笑

(普段、あまり見えたりしない)
 

 

おそらく、柿木の語源は、「神の気」。

この土地に来た時感じたもの。


神の気配を強く感じる土地。

ゆらぎの向こうに垣間見えるような、曖昧さ。

 

ここは、天の射手が雲間から現れ、加勢した地。

もしかすると、未だに「天との距離」が近いのかもしれない。

神の気配が色濃く残る土地なのだ。

 

 

( つづく )

 

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