ラストフライト。
『イターー』
連休明けの昼下がり会社の下の道路から「んっ!?事件かぁ?」と思わせる叫び声が上がった
恐る恐る下をのぞくと20代と思われるサラリーマン風の男がバックを投げ出して道路にうずくまっていた
近くのカフェの店員や客、寿司屋のオヤジや通行人がカレを取り囲んで心配そうに声をかけている
「うーん。大丈夫なのかな?頑張って立ち上がれ!日本男児。」
心の中でカレにエールを送った。
引き続き下の様子をのぞいていると、ようやくカレは立ち上がり近くにあったカラフルな物体を拾いあげ怒りに満ち溢れた様子で、その物体をぐちゃぐちゃにしながら破り捨てていた
どうやらカレは無事だったみたいだ 一安心。
オレもカレの安否を上から確認するとエレベーターで下に降りてみた
力強く立ち上がった日本男児は額に手を当てながら興奮が冷めやらぬ様子で「当たりドコロが違ってたらスゲェー危ねぇーよ」と早口でまくしたてていた
周りのギャラリーも「ホントに危ないよね。」と心配顔。
カフェの店員が気をきかせて冷たいオシボリをカレに手渡す。
額に当てていた右手で「すみません」と受け取った日本男児の額に目をやると…
『ブラボー』と叫びたくなる程くっきりと【V】の文字が鮮明に刻まれていた
寿司屋のオヤジが「こんな悪さするのはそこの専門学校の悪ガキだよ」と言い放った
「まぁこの程度で済んだからいいですよ」
すでに日本男児はさっきまでの興奮も冷めたのか冷静な口調で場を納めた
さすが【V】の額を持つ男。器がデカイ
事務所に戻ると後輩のCがカラフルなマジックを片付けながら
「大丈夫だったんですか?」
「大丈夫って機体が?カレが?機体はダメだな。」
「機体なんてどうでもいいんですよ!カレがですよ」
「あー平気みたい。額に見事なVの文字を刻んでたよ!ちょっとカッコ良かったよ」
「さっきまで心配してたじゃないですか。いい加減社会人なんだから止めてくださいよ。丁寧にペイントまでして…ホントにケガでもしたらシャレにならないですよ」
後輩にしかられた…
反省した
5月の空高く舞い上がった鮮やかな機体
ホントに天高く舞い上がる機体に夢を見た
ただ今日が最後のフライト
もう事務所の屋上から紙ヒコウキを飛ばすのは止めよう
連休明けの昼下がり会社の下の道路から「んっ!?事件かぁ?」と思わせる叫び声が上がった
恐る恐る下をのぞくと20代と思われるサラリーマン風の男がバックを投げ出して道路にうずくまっていた
近くのカフェの店員や客、寿司屋のオヤジや通行人がカレを取り囲んで心配そうに声をかけている
「うーん。大丈夫なのかな?頑張って立ち上がれ!日本男児。」
心の中でカレにエールを送った。
引き続き下の様子をのぞいていると、ようやくカレは立ち上がり近くにあったカラフルな物体を拾いあげ怒りに満ち溢れた様子で、その物体をぐちゃぐちゃにしながら破り捨てていた
どうやらカレは無事だったみたいだ 一安心。
オレもカレの安否を上から確認するとエレベーターで下に降りてみた
力強く立ち上がった日本男児は額に手を当てながら興奮が冷めやらぬ様子で「当たりドコロが違ってたらスゲェー危ねぇーよ」と早口でまくしたてていた
周りのギャラリーも「ホントに危ないよね。」と心配顔。
カフェの店員が気をきかせて冷たいオシボリをカレに手渡す。
額に当てていた右手で「すみません」と受け取った日本男児の額に目をやると…
『ブラボー』と叫びたくなる程くっきりと【V】の文字が鮮明に刻まれていた
寿司屋のオヤジが「こんな悪さするのはそこの専門学校の悪ガキだよ」と言い放った
「まぁこの程度で済んだからいいですよ」
すでに日本男児はさっきまでの興奮も冷めたのか冷静な口調で場を納めた
さすが【V】の額を持つ男。器がデカイ
事務所に戻ると後輩のCがカラフルなマジックを片付けながら
「大丈夫だったんですか?」
「大丈夫って機体が?カレが?機体はダメだな。」
「機体なんてどうでもいいんですよ!カレがですよ」
「あー平気みたい。額に見事なVの文字を刻んでたよ!ちょっとカッコ良かったよ」
「さっきまで心配してたじゃないですか。いい加減社会人なんだから止めてくださいよ。丁寧にペイントまでして…ホントにケガでもしたらシャレにならないですよ」
後輩にしかられた…
反省した
5月の空高く舞い上がった鮮やかな機体
ホントに天高く舞い上がる機体に夢を見た
ただ今日が最後のフライト
もう事務所の屋上から紙ヒコウキを飛ばすのは止めよう