中国。北京を訪れた時、コオロギのおもちゃを見つけた。珍しかったので聞くと、秋も終わりごろになるた「コオロギ相撲が熱を帯びる、おもちゃはその相撲にちなんだもの、という説明であった。 コオロギを通じ季節を感じりことを想った。昨日、年賀はがきの発売がはじまった。数が減ったとはいえ、日本の年末年始の風物詩。こうして感じる1年という時間の流れとは違い、ため息が出るほど長い時を必要とする事態に私たちは今、向き合っている。 福島第1原発の廃炉作業の終了に、「30年以上かかると推定される」という報告書が出た。「世界ではじめての高度な技術が必要」というが、裏を返せば世界で初めての重大な事故ということだ。古里に帰れない人も多い。除染問題も深刻だ。 放射性物質に汚染された土壌などを福島で30年間貯蔵し。県外で最終処分する工程表が示された。30年と一口に言うが、有うに1世代が交代する時間だ。地震と津波が曝した原子力の素顔。季節という自然の営みがどれほど貴重なことか。 足元に相似形の問題がある。水俣湾埋立地58㌶に25ppm以上の水銀ヘドロが眠る。護岸の耐久年数は50年とされるが最初の設置から既に30年。地震による液状化も心配されるが、何よりの問題は水銀が未処理なこと。 刻先会議で日本が環境復元と説明したら、「移動しただけ」と指摘された笑えない話も残る。便利さ、豊かさを追求した結果が福島にも、水俣にもある。私たちはとにかく喉元過ぎれは・・・となりがちだ。