UFO工場20 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

更にハンドスピナーをヒントにマサキはある提案をした。

遠心力が大きくなることで重力が外側に向き、
ロボットを軽くできるのではないか?
というアイデア。

それに排気を下から噴出し、少し内側に向けることで吸引口にホコリを寄せ、
さらには水拭きを乾燥させ、
ワックスも早く乾くとしたら?

掃除機本体が高速回転して、下から排気をすることで少し浮き上がる仕組みだ。
もちろん雑巾がけは接地しているので飛んでいる訳ではない。

本体の排気チューブにプロペラを加えることにもなった。
排気をターボに使用して、発電することで掃除機のバッテリーを長持ちさせる工夫である。

排気を捨てることでなく再利用するのである。

マサキが帰ったあとにエンジニアは徹夜で作業した。
どうしても今日中に作りたい理由ができたのだ。


夜には試作機が出来た。

もちろん製品とは程遠く、大型の円盤だ。

自動車のバッテリーを積んで、大型モーターを取り付け、骨組みは鉄製である。

さっそく駐車場でテストすると、
円盤は回転しながら地面から2センチ浮き上がった。

そのまま駐車場を直進して、自動車を感知すると向きを変えた。

「成功だよ。」
社長

「すごい発想だ。」
エンジニア

「あの子にお礼がしたい。」
社長

「私達もその気で、
    もう、用意してまーす。」
オジサン