鉄の園 11 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

午後

駅に市長が来た。
黒い公用車から降りて、新品の作業着にヘルメットを被る。
お付きの人も数名と記者が1人。

「市長、お疲れ様です。」
岡田

「どーもどーも、すいません、岡田さん。」
市長は岡田じいさんと両手で握手した。

「ティー リフォームのタケモトさん。
   どうですか?」
市長とは名刺交換済みだ。

「昨日の報告書の通りで、水道などのライフラインは全滅です。
  公衆トイレの活用と博物館にするまでにはコストがかさみます。」
タケモト

「やっぱりね。
   壊す方向かな?」
市長

「ちょっと待って下さい!」
ノリ

「ノリ。
  市長さんお願いします。この子の話を聞いてもらえますか?」
アキ

「副市長から聞いた見学の子だね。
   伺いますよ。」
市長

「立ち話もなんなんで。」
岡田が待合室に通す。

タケモトが岡田が用意したバケツの雑巾でベンチを拭いた。

岡田の言う通り、尻の形えぐれて雑巾が波打つ。

「どうぞ。」
タケモト

「ありがとう。  おっ。」
市長は腰かけて、尻にジャストフィットしたベンチに驚く。

彼女たちは座らずに市長にプレゼンを始めた。