仮面トラッカー イダテン3 -3 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

さて社長は本業の支度に移る。

軽トラに荷物をいっぱい入れると伝票をスキャンしてタブレットに転送する。

すると手書きの住所まで解析して、最短ルートを弾き出すのだ。

もちろん時間指定も計算済みである。

あとは時刻表のようにこれに沿って配達だ。

邪魔が入らないことを祈りながら。

「そういえば、あいつら最近おとなしいじゃないか。
  あんまり静かだと心配になってしまうぜ。」
なんて独り言を言ってからセルを回した。


タブレットをシフトの前にセット。

スタートをタップしながら
「レッドベレーワン 発進!」
と呟いた。

エンジンが回転数を上げる。

配達用の軽トラが、

今、動き出した。
≪グォーー≫





≪キュッ!≫
「忘れものした!」

(あれがないと話が進まない。)

事務所に腕輪を取りに行く。