余命 24時間 39 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

バスが走り去った後に、同じ場所にパトカーが止まった。

刑事が二人降りる。

住職に話を聞きに来たのだ。

「こんにちは、銅島署の宇津木です。」
「同じく、有安です。
   ご連絡ありがとうございます。
  早速ですが、例の防犯カメラの映像を確認させて下さい。」

「はい。
   今朝のニュースでビックリして。
   これです。」
ビデオを再生する住職。

「あー。」
「この人?ここに来たのか。」
刑事

「やっぱり警察にやっかいになってるヤツなんですかっ!こいつ。」
住職

「いや、やっかいにはなってないですよ。」
刑事がフォローする。

今朝やっかいになった酔っぱらいだ。

「宇津木さん、こっち。」
トイレから足を引きずる男が出てきた。

「あー、こいつだ。
  こんな所に隠れてた。
   このビジネスバッグに奪った現金と凶器の包丁があるはずだ。」

「そう言えば、
   この酔っぱらいも包丁で脅されたと。」
住職

「じゃあ、彼も現金を。」
有安

「いや、2000円しか持っていなかったです。」
住職

「なぜご存じで?」
宇津木

「いや、今朝いろいろありまして。」
住職