モトロイドⅡ〔90〕Uターン | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

隼人はトラックの下を這って反対側に出て隠れた。

SUVはワイパーをガシガシと動かしペイント弾の塗料を拭いている。

その中から萬田も隼人の姿を探していたが、諦めたようだ。

その先でSUVがUターンしたのを車列の隙間から見た隼人は雷輝に忠告した。
「車がそっちに行くぞ。
   ま、RXがコンテナをくぐり抜ければSUVは通れないから安心だがな。」

雷輝
『アクシデント発生だ。
  奴の重さでサスペンションをやられた。
 さっきの大ジャンプの影響もある。』

隼人
「何だって!
   SUVは加速して向かったぞ。
  とにかくそこを離れないと、美和子さんが危ない。」

雷輝
『わかってるが、車高を下げる機能もタイヤの空気を一度抜くスイッチも入らない。』

隼人
「どうする?
     美和子さんだけトレーラーの反対側へ行かせよう。」

雷輝
『もうだめだ。
     ヤツが   来た!』


隼人
「雷輝ーー!」


萬田
「お、あの娘も乗っている。」

日下部
『構うことはない。
   一緒にスクラップにしてやる。』

萬田
「しかし、人質にしないと。」

日下部
『娘の頭を切って持ち帰れ。
    見せしめになる。』

萬田
「う、・・・」
とにかくシートベルトを念入りに確認した。



日下部
『トンネル基地の仕返しをするときが来た。
  ハッハッハッ』


雷輝
『くそぅ、
    美和子さん構えて‼』

美和子
「はいっ!」


日下部
『ハッハッハッ、行くぞっ!』



《ムォォォオオン、モォォオオ》
ハイトップギアにチェンジ。



雷輝
『チクショウ!』

《チャキチャキチャキチャキ》

機銃でSUVのフロントを撃ちまくる。

日下部
『ムダだ、死ねっ。』