≪ということです。続いて天気予報です。≫
「ラジオだ!つけた?」
「ラジオ。つけないわよ。」
ラジオでした。
でも勝手についたのでしょうか。
「なぁ。」彼
「あ、眠い?」
「いや、変な匂いしない?」
「やっぱりそう思う?
いつもとは違う匂いよね。」
「それと、ハンドルが重いんだ。」
「やめてよ、もうトンネルよ。」
「脅かすつもりはないよ。
あ、トンネルだ。」
私は唾を飲みました。
トンネルに入り、屋根を叩く雨音は無くなりました。
それは重い沈黙の始まりでした。
私は彼には悪いけど目をつむりました。
トンネルの真ん中に来たときです。
私のももに手の感触を感じました。
うっすら目を開けると
彼の手でした。
「ちょっと、やめてよ。」
私は手をはらって、彼を見ました。
すると彼は、前を向いたままで言いました。
「いる。
いる。
見るな、後ろは見るな」
「えっ!」
私は思いきり目を閉じました‼
すると、私の肩に
手が!!
そして。
耳のそばで お爺さんの声が、
「あんたがた
、
車、間違えてますよ。
コンビニへ戻っておくれ。」
怖 怖 怖 怖 怖 怖