クーカーの怪談 六話 『深夜のトンネル』後編 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

≪ということです。続いて天気予報です。≫

「ラジオだ!つけた?」

「ラジオ。つけないわよ。」

ラジオでした。
でも勝手についたのでしょうか。

「なぁ。」彼
「あ、眠い?」

「いや、変な匂いしない?」

「やっぱりそう思う?
いつもとは違う匂いよね。」

「それと、ハンドルが重いんだ。」
「やめてよ、もうトンネルよ。」

「脅かすつもりはないよ。
  あ、トンネルだ。」


私は唾を飲みました。

トンネルに入り、屋根を叩く雨音は無くなりました。
それは重い沈黙の始まりでした。

私は彼には悪いけど目をつむりました。



トンネルの真ん中に来たときです。


私のももに手の感触を感じました。



うっすら目を開けると


彼の手でした。


「ちょっと、やめてよ。」
私は手をはらって、彼を見ました。

すると彼は、前を向いたままで言いました。


「いる。

いる。

見るな、後ろは見るな」



「えっ!」
私は思いきり目を閉じました‼





すると、私の肩に

手が!!




そして。




耳のそばで お爺さんの声が、







「あんたがた

 車、間違えてますよ。


  コンビニへ戻っておくれ。」







怖 怖 怖 怖 怖 怖