スーツ67 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「なぁ、ヤバいよ。」
       「本当にコーチの兄弟か?」
 「コーチと同じ顔だけど、全然優しくないぞ。」
              「怖い、怖いよ。」
「逃げよう。」

            『うん。』


「僕たち、どこに行くの。
おじさんと野球しようぜ!」
ニセセブン

   「ベースボールしましょう。」
    大男が子供たちを見下ろす。


≪ツカーン≫
工場から音がした。


「あの辺からだな。。」
ニセセブンは工場に目を凝らす。

       「コーチ、助けて‼、おじさーん。」
         ダイシ

「そこにいるブレイナーの二人。
 隠れてないで出てこいよ。

  野球、やろうぜ。」
ニセセブンが折れたバットを素振りする。


     「あっ、やめて‼」ダイシ
     ダイシは兵士に右腕の手首と肩を掴まれた。
     右腕を伸ばされているのだ。

「この子は右利きだったね。
野球、できなくなっちゃうね。」
ニセセブンは素振りを止めない。


「ダイシを離せ、このヤロー。」
高学年の子がバットで兵士の肩を殴る。
≪バフ≫

      「オウッ。      ヤッ」
        兵士は片足でその子を蹴飛ばした。

「ひぃ、いでええぇ。」
うづくまる子供



          「やめろ!卑怯者」
            工場の二階から現れたのは

             片腕のセブンだ。



『コーチィ!助けて。』
子供たち