スーツ57 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

タイヤの焼けた臭いが車内まで漂う。

セブンはベルトを外そうする。

「そうか、チャイルドロックか。」
セブンは助手席の背もたれの背面にあるレバーを引く。
(子供でも音声でベルトがロック、解錠できるだめ。)

≪パチャ≫
ベルトのロックが外れた。

ナインを車外へ引きずり出す。

「重い。
そうだ、アレがあった。」
トラックから台車を持ってきた。


台車にナインを乗せて、トラックへ。



台車のリフトボタンの“▲”を押す。
荷台の板が上がって行く。

トラックの助手席の高さまで上げて、ナインを押し込む。


「よし。

車がこのままではまずいな。」

飛んで行ったタイヤと部品をかき集め、トラックの荷台に放り込む。
荷台の中は、倒れたランチのケースでぐちゃぐちゃだった。

トラックを下げ、ワゴンにぴったり付ける。


そのままトンネルから押し出した。

ワゴンはトンネルから出るとガードレールを突き破って落ちて行った。