兵士達は日本に住み込み、ラジオの号令を合図に、作戦を開始した。
あえて決まった日時を決めなかったのは、情報漏洩を恐れた為だ。
作戦開始の合図を受け、中国人が買い込んでいた土地や別荘に集結。
首輪とリモコン、ブーツと迷彩の制服を受け取ると、また各地に散らばった。
あとは、手当たり次第に首輪を掛けた。
老人ホームや学校、病院などは集中攻撃を受け、老人、子ども、病人は抵抗すらできなかった。
「あの戦車、あれはどうした?」
俺だけ強い口調になってしまう。
戦車は地下鉄の廃線で組み立て、地下鉄に貨車を入れて各地に配置したという。
部品は原発解体の資材として、コンテナ船で輸入していた。
政府が秘密に輸入したものとして、チェックも確認も受けなかった。
「なら、メイドイン チャイナか。
命中精度もあてにならないのでは?
そうか、至近距離の砲撃専門か。
まあ、自衛隊に勝てるとは思えないね。」
得意の模倣品、海賊版か。
「残念ながら、メイドインチャイナは、ここ10年で進歩していますよ。」原島
「そうです。
日本企業が人件費の安さから、ほとんどの加工を任せましたからね。
模倣というより、技術を教え込んだというのが、正しいでしょう。」高井
「偽物を作っていたのは事実。
夕方のニュースで散々見せられた。」
「それもマスコミを利用した情報操作だとしたら?」原島
「え?」
「わざとブランド品を粗悪に作る。
私達の技術力はこれくらいです。と。」
高井
「裏では、しっかり技術力を高めていたが、隠していたのか。」
なんか、すげーな。逆に