救助の二人は、走って少し離れた。
あがっている息で、状況を知らせる。
『定食屋の裏にエイジアが居た。』
「もう店は囲まれたのか?」
赤いマジックを定食屋の四角い線に立てる学生。
『いや、わからない』
『待ってくれ、表を見る。』
「気をつけて。」
俺も声が出た。
昨日の偵察機が俺たち三人の熱を感知していたとしたら。
そのデータが兵士に伝送されたのか。
彼女らが危ない。
『聞いてくれ、エイジアは1人、敵は1人だけだ。』
『マスクはしていない。
顔は…初老の男だ。
俺たち…ヤれるぞ。』
「待て」
高井さん達が顔を見合せる。
『チャンスだ。』『ヤるか?』
「ヤる。」高井
『わかった。
じいさんだがカンフーマスターじゃなきゃいいな。』
「ヤる。ってなんですか?」
高井さんに尋ねた。
「反撃です。」
高井