6 相変わらずの昼 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

そんな映像を定食屋のテレビで見ていた。

いつも、昼はバラエティー番組で固定されていた棚の上のテレビ。

それを見上げながらラーメンをすすったり、生姜焼きを噛んでいるサラリーマンたち。

国民の感心が高い証拠だろう。

サラリーマンたちはテーブルの横にキャリーバッグを従えている。

最近の異常気象は酷い。
先週も停電があった。

10年前のようにすぐ復旧しない。

電力会社は倒産寸前でも頑張ってくれている。
少ない社員が広大なエリアを駆けずり回っているのだ。

文句は言えないがオール電化時代にはきつい。

今日だって、まだ昼休みなのに雷がゴロゴロと唸りだした。

何回か、テレビにノイズが入る。


そして、大戦敗終日(終戦記念日)のニュースに変わると一斉に食事に集中した。

定食のまだ来ない俺は、辺りを見回してまたニュースを見上げた。

『第80回、平和式典の会場から中継でお伝えしています。』

現在の総理が献花をしていた。


終戦記念日に自衛隊が出撃。