橋 30 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

25日

ささやかなクリスマスパーティーを終えて、タカは母と買ったゲームを始める。

しかし、ゲーム画面と時計を行ったり来たりする視線。

ゲームに集中できないらしい。

「もー行こーよー」
ゲームをしまい、ジャンパーを着込む。

母は化粧を終えて出発となった。

外は寒かった。
雪は降らなかったが路面は凍り始めていた。

母に寄り添って橋のたもとに着いた。

そろそろ8時。

「アンデスは?」
タカ

「メリー、クリスマース!」
土手からサンタが現れた。

よく見るとアンデスだ。

「うわぁ!
ホンモノ見たい。」

「ほら。君の絵と同じ。」
カードを顔の横で開く。

「ウフフ」
母は笑った。

「なんか、ママが笑うの久しぶりかも」

「そう?かな。」

「ほら見てなよーホイッ」
アンデスサンタが空を掴む。

拳を左右に振る

パッと開くと
ビニールボールが出た。

「おわっ、ボール!」

「サッ…ホイッ。サッ…ホイッと」
アンデスの手のひらから次々と5つボールが出た。

拾って抱えるタカ
「スゲー!」

母もニコニコ見ている。

「それでは大きなプレゼント、どーぞー!」
アンデスは橋の歩道に2人を進める。

「何だろうね?」
「何かしらね?」

歩道に立つ2人。