橋 25 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

クリスマスカードというのがタカの学習机に置いてあった。





孝弘へ

元気か?
この間は面会ありがとう。
今年もクリスマスが過ごせなくてごめんな。

来年は帰れるから四年分を盛大にやろうな。


という出だしで、早くタカに逢いたいとかママを頼むとか書いてある。

一通り読んでカードを引き出しにしまった。


パパはぜんぜん悪くない。
なんで刑務所になんか。
パパが可哀想だ。

いつもタカは思っていた。


そして、

パパがいない俺はすごく可哀想だ。

という結論になる。


「何て書いてあった?」
ママはタカ宛ての手紙は見ない。
男同士のシークレットもあるから。


「うん、サンタにお願いしたかだってさ。
もう子どもじゃないんだぜ。」

「あらま。」


自分の部屋に入ってカードを持ってベッドに潜る

「サンタさん。
プレゼントはパパ
ってあり?」


カードを枕の下に隠した。