橋 19 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

タカと母親は小屋を去る。

アンデスはコロッケを抱えて頭を下げて見送った。


土手を越えて、母が言う。
「なんかイメージと違ったね。
全然臭くもないし。」


「小屋の中だって、すげー綺麗だったよ。
でっかい習字とか飾ってあって。」
タカは歩きながらコートに潜ろうとする。

「習字?
掛け軸かしら?」

「どっかで見たんだよなぁ。

何とか命(いのち)運転

て習字。」

「え。」
母は立ち止まった。

「何?
ママも知ってる?」
タカが見上げる。

「こうゆう字?」
携帯のメールに

尊命運転

と書いた。

「あー。それそれ。」

「本当に!
早く帰ろ。」
母は早歩きになった。


タカはコートに潜るのは諦めて母を追った。