未来少年コフィ 9 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「こちらでよろしいですか?」
店員さんの親切な対応に合わせ、ロボットを壁側のソファーに寝かせた。

俺は人目から隠すようにロボットの頭側に座り、壁を作った。

「ありがとう。」

「ではごゆっくりどうぞ。」
戻って行く店員さんは、子供が寝ているとしか思っていない。

さて、ゆっくり考えよう。

《スーン》
ロボットが起き上がった。

「あ。もうかよ!」

「ここは、レストランですね。
  では、パパ様。
   さっそく、私のご利用の仮契約を行いましょう。」
起きてすぐにしゃべりだした。

「シー、シーィ。
  声がデカいよ。

  仮契約とは?」

「私を自由に使える期間の説明と私をキズモノにした場合の、」

慌てて太もものスイッチを切ろうとした。

「あ。」
ゆっくり周りを見渡すと、店内の全員が俺を見ている。

「わかった。後でやる。」

「では、先に社長の挨拶の動画をご覧下さい。」

テーブルに立体画像が浮かんだ。
《この度は、我が社のアビーノイドをご利用いただき、ありがとうございます。
我が社のアビーノイドは》

「ちょっとちょっと!
   社長の挨拶もいいから。」
見とれていて止めるのが遅れた。
でも、すごい技術だ。

他の客は
うるさい奴が来たな

と顔に出してそっぽを向いていた。