「わかったか。
わかったならそうゆうそぶりをするんだ。
二階に行け、変な真似するなよ。」
運転手は刃物を持った。
「君まで、今ならやり直せる。
馬鹿な真似は」
支店長は部下を諭す。
「馬鹿で結構です。
支店長は娘さんが居ましたね。
我が子を失った私は、銀行員ですが父親では無くなった。
今は、
今は、あの子を助けたい。
支店長。
手術費だけ。
手術費だけ彼から頂いたら、私はどうとでも…」
運転手
「しかしね」
支店長
「いくらなんです?」
何を言ってんだ俺
「2400万です」
眼鏡を外して涙を拭う
「あなたは!お向かいの…」
びっくりした。
お向かいさんじゃないか。
眼鏡とマスクで分からないとは
「え。…あ。
あなたアパートの」
眼鏡あらため、お向かいの鈴木さん
「家がわかったのか!
ならハンコが届くのを待てばよいな。」
運転手
くそっ。
「行くぞ」
大男に手錠を外され二階へ行かされる。
そこには
布団に寝ている少女。
かなりヤバそうだ。
顔も真っ赤だった。