しばらくして沈黙が訪れた。
「さて」
殿様はまた立ち上がった。
「先に話しておこう。
地上に出ることはできなくはない。
その通り、来た道を戻ればよい」
殿様が廊下を指す。
「やはり、奴隷として閉じ込める口実か!」
1人の男が立ち上がった。
「ただし!
地上の世界は、もう
人は1人もいない。」
殿様
「何っ!」
男は止まった。
「あなた方は
選ばれし人間。
この地下で、生きていく。
最後の地球人
地上の人類は1年前に絶滅してしまったのだっ!」
殿様は天井を見上げた。
「うそだ。」
「俺達はさっき地震にあったばかりだ。」
「ぼく、もう8歳なの?」
「人類が絶滅。笑わせるな」