最近あまりやる機会が無いが、オセロというゲームを知っているだろうか?
ゲーム版の上に白と黒の石をプレーヤーが交互に置き、挟み込んだら色が変わり、全ての升目が埋まった時に石が多い方の勝ちというゲームだ。
自分は結構得意であまり人に負けた記憶が無い。そのゲーム何でも累計2,370万個売れたらしい。
2,000万超えれば一家に一台みたいなものだと思うが、テレビのように一家に二台は必要ない。
そうなるとサイズを変えてポケットオセロとか石の色を変えて可愛らしくするとか今はやりのiPadとかの端末での展開くらいしかその後の追加需要は無い。
ところが「フリーオセロ」という新商品が発売された。
http://getnews.jp/archives/121687
これは石を置く盤自体を動かす事が可能というもので本来あるべき所から自分の石が移ってしまうと今まで積み上げてきた前提条件そのものが変わってしまう。
自分はまだやった事が無いので何とも言えないが、今までのように角を抑えるためにどう進めていくかという戦略では通用しないと思う。折角積み上げて抑えた角が版をずらす事で簡単に角でなくなってしまうからだ。
これまでスピードや度合いは異なっても中・長期的には必ず右肩上がりで成長すると信じていたものがそうでなくなってしまったとしたら根本から発想を変えなければいけない。
この古くて新しいゲームの開発は、無尽蔵に開発されルールを覚えた頃には次の商品が出てくる現状の目まぐるしい開発競争に一石を投じるような考え方を与えてくれたのと同時に、ルールが変わる事を前提にゲームを行い楽しむ方法という非常に示唆に富んだ内容を教えてくれたと思う。