1月8日から10日まで大分県別府市で日本サッカー協会主催のフットボールカンファレンスが開催され、それに出席してきた。指導者ライセンスを維持するためには4年間の間に講習会などに出席して40ポイントを取らなければいけないのだが、これまで受講する時間が無く失効間近だったためこのカンファレンスがラストチャンスだった。連休中という事もありなかなか飛行機が取れず何とか取れたのが6時40分発の始発だった。これに乗るために家の近くの最寄り駅4時50分発の電車に乗らなければならなかった。前日海外から戻ってきて2時間睡眠で別府に出かけたが殆ど朦朧としていた。会場につくと懐かしい顔をたくさん見ることができ、いつの間にか眠気も吹き飛んだ。このカンファレンスは当然ライセンスホルダー向けのものだがその数が今や6万3,000名を超えると聞いてビックリした。内訳はS級が300名強、A級が1,000名強、B級が3,000名弱、C級・D級がそれぞれ約30,000名という感じだ。指導の為にわざわざ資格を取る人数が6万人以上という競技は他にあるのだろうか?資格を取るために講習を受けたり、レポートを書いたり、またそれを維持するためにさらに講習を受けたり…、そもそもライセンスを受けるためには確か推薦が必要だった気がする。日本のサッカーファミリーの規模の大きさ、そして少しでも日本のサッカーを強くしようという思い、サッカーを通してより良い人間に育成していこうという情熱には頭が下がる。このカンファレンスも出席者800名だったが300名近いライセンスホルダーの方が抽選でふるい落とされてしまったらしい。
カンファレスの内容は世界のサッカーのトレンドを掴むためにFIFAやUEFAのTSGのディレクターレベルの方が先に行われた南アのワールドカップの分析をプレゼンした。また日本代表に関しては小野さんがファシリテーターとなって岡田ジャパンのチームマネージメントBehind the cartenということで普段表に出てこない裏側の話を中心に行った。その他育成の方向性、JFAのTSGによるプレゼン、そして分科会等3日間ぎっしりだった。
内容自体は比較的現場の近くにいて起きている事を目の当たりにできたのでそれほど驚くような内容ではなかったが、参加者の熱気と関係者の入念な準備には正直驚かされた。
「情熱」という素晴らしい熱を感じる事が出来た。
ただ田嶋さんも仰っていたが、欧州のサッカー先進国の150年の歴史に追いつくためには正直情熱だけでは難しい。一見遠回りに見える育成というステップを確実に踏みながらもショートカットする方法は模索するべきだと思う。
自分自身は、競技理解、競技特性を掴むためのITの活用と教え込み型の学校教育の改革だと思う。