日曜日の夜に慶應大学サッカー部の主務から電話とメールが入った。
今年卒業する選手のお父様が亡くなられ、火曜日の夜にお通夜、水曜日の昼に告別式があるとのこと。
どうして亡くなられたのかは書かれていなかったが、その選手は入部以来多くの試合に出場してきたレギュラークラスの選手だ。
昨シーズンはその前のシーズンの怪我が治らず漸く間に合ったのが最終戦だった。
怪我がちのため彼のプレーを試合で見たのはそれが初めてで最後となったが、開始早々からの頭を使ったプレーとタイミングの良いオーバラップが印象的だった。
しかしその試合でも残念ながらわずか30分程で怪我で退場する事になってしまった。
夕刻から雨が雪に変わる変わらないかという天候の中でのお通夜だったが突然のご不幸に多くの関係者の方々お集まりになっていた。
少し遅れてしまったが、棺の前の遺影を見て驚いた。
おそらく自分と年が殆ど変わらないのではないかという若いお父様だった。
聞いていいものかどうか迷ったのだが、近くにいた主務の学生に死因について尋ねた。
何でもご自宅近くでの交通事故だとか。
それも轢き逃げで未だ犯人は見つかっていないとの事。
突然のご不幸に見舞われたご家族や関係者の皆様のやり場の無い悲しみを考えると本当に心が痛んだ。
轢き逃げとかの卑劣な犯罪をテレビで見たり聞いたりしたことはあったがこんな身近で起きてしまうとは。
本当に悲しかった。
本当に何も出来ないけど、残されたご遺族の方々の心の傷が少しでも早く癒え、亡くなられたお父様の分までしっかり生きて頂くことをただただお祈りすることしか出来ない。