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花子伝説のブログ

十四代目トイレの花子さんに関する情報と、
トイレの花子さん研究。


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これは北海道で目撃された「トイレの花子さん」のレポートである

◆給食室の花子さん

 栄養士になったばかりのころ、新しく赴任した学校での話です。
 勤め始めて3カ月がたったある日、1人給食室に残って、来月用の献立を考えたり、カロリー計算などをしていたときのこと。ふと気がついたら、もう下校時間を過ぎて、窓の外が暗くなっていました。今日はこれで終わりにしようと、引き出しに書類をしまおうとしたのですが、引き出しが開きません。何かが引っ掛かっているようなので、思いっきり引っ張ったら、いきなり引き出しが開き、白いものがスルスルッと机の奥に吸い込まれていくように見えたんです。一瞬でしたが、白い、手のようなもの……。見まちがいだと思って、引き出しを引き抜いてのぞいても、別に何もなかったので、改めて引き出しを閉めようと奥まで押し込んだとき、机の奥まった部分で「ブキュッ」と妙な音がしたんです。小さな音でしたけれど、何か動物がつぶれたような生々しい音だったので、私はぞっとして書類もそのままに、あわてて学校から逃げ帰りました。
 翌日は、朝から雨。校庭で遊ぶ子供の姿もなく、やりかけの献立作りを続けていたら、誰もいないはずの調理室から、ガタンと音が聞こえたんです。耳をすますと、パタパタと誰かが走る足音や、冷蔵庫を開け閉めする音も聞こえます。雨で退屈した生徒が、調理室でイタズラしているのだろうと見に行くと、誰もいません。ふと見ると、冷凍庫のドアが少し開いているんです。「イタズラしていないで、出て来なさい」と言っても、出てくる気配はありません。そこで、冷凍庫を一気に開けたとたん寒気が走り、私はその場に立ちすくみました。
 冷凍庫の中には、血だらけの両手をだらりと下げ、苦悶の表情を浮かべたまま全身を凍りつかせた、おかっぱ頭の少女がいたんです。あまりの恐ろしさに、たたきつけるように冷凍庫のドアを閉めると、職員室に駆け込みました。居合わせた教頭先生に、不気味な少女のことを報告したら、教頭先生がしぶしぶと冷凍庫にまつわる言い伝えを話してくれたんです。
 昔、5年生の女の子が冷凍庫の中に閉じ込められて、凍死するという事故が起きたのだそうです。冷凍庫の中には取っ手がないので、1度ドアが閉まると、中からは決して開けることができません。どんなに声を限りに叫んでも、両手が血だらけになるまでドアをたたいても、密閉された冷凍庫の中の物音は、誰にも伝わりませんでした。真っ暗な冷凍庫の中、寒さと恐怖にまみれて、少女は死んでいったのだそうです。
 その少女の名は花子さん。なぜ、花子さんが冷凍庫の中に入ったのか。誰かに閉じ込められたといううわさもあるそうです。その話を聞いた私は、どうしても気味が悪くてその学校をやめました。今でも、あの学校には、花子さんがいるのでしょうか。同じサイズの冷凍庫を見かけるたびに、花子さんの顔を思い出してしまう私です。


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