中立などというものはありもしないと思う魔道士です。こんにちは。

ファミ通には 「クロスレビュー」 という、点数で作品の評価を行うという企画があります。この点数について、色々な評価があるようです。どちらかと言えば、悪い評価 をする人が多いように感じます。

恣意が入っていて、当然です。

雑誌もスポンサーがある媒体である限り、スポンサーの意向に影響されないでいられる訳がありません。それを、雑誌は 中立 であるべきだなどとする主張は、滑稽です。

その ”スポンサーの意向” を抜きにしても、個人の感性に影響されないではいられない というのも事実です。ですから、クロスレビューの点数を鵜呑みにするべきではないのです。

以上のように捉えれば、”特集” といいますか、いわゆる ”提灯記事” についてもまた然りです。



わたしがファミ通が好きな理由は、ゲームをより楽しませようという主張が垣間見える為です。

かねてより主張してきましたが、ネタバレをし過ぎる (物語を語りすぎる等) というような 人の楽しみを奪う雑誌が多く存在します (残念なのは、それを待望する読者も存在する訳ですが)。その一方で、ファミ通のように語るべき所と、語らざるべき所を ある程度線引きできている雑誌も存在します。

よく思い出して頂きたいのは、ファミ通ではストーリーのネタバレが少なく、ゲームの特徴を説明するための最低限しか公開していないのではないでしょうか。

わたしはそのような姿勢が、好きなのです。


■ただ残念なのは
海外におけるレビュー評価の地位は日本以上に高いです。何故ならば、評価基準が明確で 客観的でなければ、雑誌の信用に関わり、死活につながります。だから、海外ではレビューに対して信頼感を持つのでしょう。

中立はあり得ないと主張し、海外のメディアについては 評価基準が明確と言い、一見すると対立するようですが、その実矛盾はしていません。日本でこれが実現できていない理由ついては、また別の機会があればエントリしたいと思います。


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ファミ通を批判する記事をいくつか読んだこともあって、思いつくままに雑感を綴ってみました。

その批判は的外れだというのは、そもそもの雑誌という形態の成り立ちを考えれば理解出来ると思います。簡単に言えば、”金出している所が強い” 訳で、金出して、口も出しているのですね。


--------脱線します(笑)---------


今回申し上げた構造は、新聞やTVその他の媒体、全てに当てはまることです。
(韓国企業スポンサーが増え、視聴率一桁なのに韓国ドラマが激増しました。何故でしょう)

日本人は、新聞やTVを信頼する人が多いという統計を目にしたことがありますが、これはとてつもなく恐ろしいことです。


同じような理由で、”くちこみ” という言葉は嫌いです。
信頼している人の意見の影響力は大きいということは実感しつつも、企業の戦略として ”くちこみ” を持ち出す浅ましさが、大嫌いなのです。

最後にこれだけは言っておきたいと思うのは、何を語ったかも大切ですが、何を語らなかったか相当以上に大切だと思っています。

このような視点で、国内新聞と 外電や海外発のニュースを比較してみると、日本のメディアが、わざと伝えなかった事も見えてきます。どうでも良いことを見せている場合もあります。日本のメディアが如何に機能していないか (腐っているか) が理解出来ます。


おっと!
思わず熱くなってしまいました。
脱線しすぎましたので、今日はこの辺りで失礼します。