チェルノブイリの雪の跡
Tのブログ
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久方振りの憂鬱感。
昨年、同じような悲壮感を伴う思いをアウシュビッツでも感じた。
チェルノブイリへ向かう道のりはすれ違う車も無く、一直線に伸びた雪道が淡々と続いているだけであった。
30キロの制限地区への入場は当然、特別許可がいる。ボーダーのような規制ゲートでは常時セキュリティにて、許可証のチェックがある。
制限地区も常時巡回パトロールがあり、その車の轍だけが新雪が積もった道に延びていた。
チャーターした車のドライバーも車を離れる時は、ガイガー係数機を適宜、雪の上に置き、放射線の数値を測っては示していた。
雪は20センチ以上積もってはいたので、雪の無いときよりも放射線の数値は低いそうだが、やはり車道を離れるに従い、高い数値を示し、今でも汚染は解消されていないことを示していた。
廃墟となった家屋、ビル(アパートや学校)、行政施設や病院。木造は当然、コンクリートの建物さえも、放置され人手から離れると時と共に風化が始まり、次第に自然の中に飲み込まれていく。車道、歩道にも大なり小なりの木々が延び放題となり、倒木や雑木林などでかつての道も、その姿を消しつつあった。
集落があり、村があり、街があり、子供病院や高校までもあった街が自然の中に消え行く…。
ここを訪れる前にキエフ市内にあるチェルノブイリ博物館にて予習をかねた下知識を得てきたが、資料として見たものと、現実に崩壊しつつある街を直視した思いとは雲泥の差があったようである。
新雪におおわれ、廃墟も荒廃した街並みも、そのほとんどが雪の下に隠された状態であったが、ガイガー係数計は確かにここが汚染はされており、長時間の滞在を拒否する数値を示していた。
地区の管理人が道の除雪を行い、パトロール車が巡回してはいるが、それ以外の人工の音は何も無く、山野ならば聞こえるであろう鳥のさえずりも聞こえない。時として獣の足跡が雪の上に続いているだけであった。
ウサギをキツネが追いかけた跡だとドライバーが言っていたが、狩人がいない(入れない)地区だと気が付かされた。

チェルノブイリへの道のりは30キロ以上ほとんどが直線だった。

5階建てのアパート……大きいよね

高校の講堂(体育館…⁉)

ウサギをキツネが……らしけどね…⁉

車の轍は巡回パトロール車が通った跡。
今日、先に誰かが通ったと思えば、無人の地に踏み込むのではないということで、少し安心できるかも…。

朽ちるにまかせる家屋

携帯じゃないよ、ガイガー係数機

1車線のようだが、かつての目抜通り。
2車線が雑木林が攻めてきて…。