国技とされている相撲という競技を生業とする者、その中でも最高位である横綱という立場の人間が法に触れるほどの暴力事件を起こしてしまった。ましてモンゴル出身力士ともなると協会も世間もメディアも風当たりは強い。擁護するつもりはさらさらないがこれで身を引くということをせず、横綱として土俵に立ち、強さで持って反省を形にして欲しいとも思う。
今回の事件で外国人力士は悪印象を持たれるだろう。だが実際のところ今の相撲界は外国人力士の力なくしては成り立っていない現実もある。日本伝統の相撲というものに対し、今まで以上に敬意を持って稽古に取り組み、日本人力士とともにこれからも盛り上げていって欲しい。
さて、話を九州場所に移すが、またしても金星大セールとなってしまっている。渦中の日馬富士と稀勢の里が2つずつ金星を献上。鶴竜も欠場で、結局白鵬だけがその位にふさわしい活躍をしている。貴景勝や阿武咲などの若手の活躍も期待しつつ、上位陣の巻き返しを期待している。
私の生まれた地区では毎年8月の最後の日曜日に相撲大会が行われていた。1人だいたい8戦ほど、勝つと200円、負けると100円という戦いの権利を持つ。とても小柄な私は一勝できればいいくらいの弱者だったのだがその小柄さを生かし太り気味の年上の男をうっちゃりで負かしたのは今でも鮮明に覚えている。当時の寺尾や舞の海、現在でいうと宇良、小柄な力士が大柄な力士を投げるところが相撲で最も楽しい瞬間だ。彼らは100円単位ではない、その何千倍もの賞金とプライドをかけて戦っている。頑張っている力士が報われるよう、ひとりひとりが自覚と責任を持って相撲に取り組んでくれることを切に願う。