若い頃の失恋は、確かに胸が苦しくて、世界の終わりのように感じたものです。
でも、あの頃は「まだ未来がある」「次がある」という前提の中で、時間が少しずつ癒してくれました。
けれど――
40代、50代と歳を重ねてからの恋。
それは「人生経験を経た上で惹かれ合った、深く意味のある関係」。
だからこそ、その別れは、心の深いところに痛みを残します。
年齢を重ねると、自分の価値観も、人生の背景も、それなりに固まってきます。
そんな中で、誰かを「本気で好きになる」って、実はとても勇気のいること。
もう傷つきたくないと、どこかで思っていたはずなのに、それでも好きになってしまった…。
だからこそ、その人を失ったときの喪失感は、若い頃よりもはるかに大きい。
未来の再構築にも時間がかかるし、自分を責めてしまうこともある。
「もう恋なんてできないのかもしれない」と、
静かに孤独が心にしみ込んでくる日もあるでしょう。
でも、どうか覚えておいてください。
歳を重ねてからの恋は、それだけ深く、豊かだったという証。
それだけ心を動かせた自分自身を、どうか誇ってほしいのです。

