5月上旬、短期ながらも日本滞在に満足して帰宅し、さあ農作業を頑張るぞという意気込みの、出端を挫かれたのは北フランスの気候のせいだった。

寒いし毎日雨は降るし、日本との気温の差に参ってしまっていた。耐えられなくってストーブまで焚いていた。

この老体が外なんかに出て雨に打たれて農作業を行って肺炎なんかになって死んじゃったら、世間で大騒ぎしたコロナを乗り切った意味がない。

怠慢の口実に聞こえるけど、隣人に聞いてもやっぱり同じそうで、今年はチョッと変だそうだ。昨年ならトマトは4月中旬〜下旬には植えられたし、枝豆だってもうかなり成長していたはずだった。

で、まあそれでジッと我慢して過ごしていて、ようやく春らしく感じ始めたのが20日頃だっただろうか。

 

意気込みが中断されると復活させるための意欲はなかなか沸いてこないもので、チョッと晴れても「どうせまた降るでしょ」と口実を設けて安易に先延ばしする傾向がある。重たい腰はいつまで経っても持ち上がらない。

 

近所で草刈り機やチェーンソーや耕運機のモーター音が聞こえてきて、なんとなく焦り始めて、

 

 

という自己啓発でようやく行動に移すことができた。