普段なら週1~2人見に来る程度でも良い方なのに、先週は180ものアクセスがあって、150人もの人が来たと自慢げに妻に伝えた。

「へー、凄いじゃない。で何について書いたの?」
「制服についての記事だけどね。」

ぼくたち夫婦は、しばらくは平穏な日常の会話で弾んだ。

そうよねー、驚くわよねー、フランスでねー。」、「日本のアニメの影響かな」とか言う風に。

 

今日、ぼくは一日家に居なかったから、彼女から今日のラジオで流されていた情報を聞いた。

それは「性差別」であった。

「それじゃあ、今日のブログのテーマはジェンダー問題を取り上げようかな?」とぼくが発言した途端、妻の態度が豹変した。

 

「何を言ってるの!」と声を荒らげた。

  • あなたみたいな人間に語れるような内容じゃないでしょ。
  • 興味本意で扱える事じゃない。
  • 不真面目に語ってはいけない。
  • ちゃんとした論理性を備えた意見で書くべき問題だ。
  • 私からの聞きづてで、調べもせず、いい加減なことを発言するべきではない…。

とぼくの軽率な行動へ向かう態度を散々批難した。

 

そして、またしてもぼくの意識は記憶に飛ぶ。

 

ぼくのかつての家族は女性中心であった。

家族のボスは母であった。

重臣は歳の離れた二人の姉であった。

ぼくは世で言う長男としての地位は一度たりとも得たことがない。どちらかと言うと奴隷であった。否、もしかして、それ以下のロバであったかもしれない。
泣くと「男のくせに。」、弱音をはくと「男らしくない。」で片付けられた。そのくせ、彼女たちは泣くことを許されていた、「ああ重たい。」「もう歩きたくない」と弱音を吐けた。ぼくは男女平等を訴えた。こどものくせに生意気だと批難された。

 

今の家族を構築しても似た環境で、手が空いてるから普通に「食事の支度」「食器洗い」「洗濯物干し」「トイレ掃除」をする。

普段はそれでなんにもないのだけど、

でも、妻の機嫌の悪いときなんかは
「チョッといい加減にシテヨ!  男のくせに。」と逆上される。

 

「いや、平等なんだからいいんじゃないの?」
と思うんだけど、どうもそうじゃないらしい。
男性優位な社会にあぐらをかいて、無神経に生きてきた人間には分からないことだと言われる。

 

「いや、だから、もうほんと優位だと思ったこと、一度もないんだよ。」

 

 

もうすこし調べて次回は真面目に語りたい。