一般にネガティブは言葉が示す通り否定的な状況で使われます。そして、否定は人を批判する場合にも用いられると思います。

 

 用心深い人に対して「お前はネガティブ思考な奴だな。」とか言ったりする人がいます。チョット堕ち込んで暗い気持ちの時「そうネガティブに考えなさんな。」と励まされたりします。
 でも、励まして呉れてはいるかもしれませんが、褒められている気はしません。なので、その励ましはあまり効果がありません。誠意のない励ましは逆効果です。放って置いてくれた方がよほど助かるのです。ネガティブと言う言葉はそれほどネガティブなのです。

 ところが、ここ2年近く、新型コロナウィルス感染拡大で状況がちょっと変わってきたかも知れません。
 PCR検査でポジティブだと気持ちはネガティブになって不安が募りますが、ネガティブだと気持ちはポジティブでホッとします。

「お前、ネガティブなんだよな。」
「うん、オレネガティブ。」

 

 とネガティブを全面開放して自慢できる社会になっています。

 ぼくは毎年この時季体調を崩します。原因はぼくの日常が不摂生なのは分かっているのですが、新型コロナウィルス感染症が流行り始めてからチョットびくびくしていました。
 かかってしまうのは不本意ながら嫌だけど、個人的な問題で仕方がないと諦めもするのですが、どうもコロナは特別で、ポジティブだと犯罪者扱いされる風潮が出来上がってしまっているからです。おちおち「ちょっと具合悪い。」などと言えなくなってしまいました。

 


 娘が年始に戻ってきていて、検査キットをくれました。
 スーパーマーケットなどでも買えるらしいですがぼくは見かけたことがありません。薬局で購入したそうです。一箱5回分で20€(2500円)くらいで買えるらしいです。この検査の結果をどのくらい信頼できるか分かりませんが、晴れて無実と言う結果を得ました。

 無実なんだけど、やっぱり調子が悪いので、しばらく横になることに決めました。