最後に...

去年の横浜トリエンナーレで行われた舞台で野村萬斎さんが

お召しになった衣装が飾ってあるお部屋がありました


雷紋 能衣装

という作品です

杉本さんの代表作の一つである雷の模様が描かれたお着物

その着物とともに展示されていた

朱色の美しい幕


$Li zhi と夜の噴水
©http://www.axisjiku.com/より転載

これがですね、

とても気になってしまって


色が美しいのはもちろんなんですが



こちらなにかと言いますと


醍醐寺幔幕 写し というもの


以下図録より転載


豊臣秀吉が醍醐寺で催された花見のために作られた幔幕で

この幕の前を

秀吉、正室北政所、淀君、松の丸殿、三の丸殿、加賀殿と側室が続いて歩き

その後を諸大名達が歩いたんですって

ようはファッションショーなんですよ



素敵!!


と思ってしまいまして、


この幕の前を何度か往復して当時のファッションショー気分を味わいました


着物だし、幕の前を歩くんだから


きっとすごくゆっくりとしとやかに歩いてたんだろうな...

なんて妄想をしながら...


その幕の朱色と雷紋の藍のコントラストは、部屋を出た廊下から見ていても美しく

私のとても好きな色なのでした


すっかり堪能し館を出る頃

ほんの少し雨が降り始めたのですが



にわか雨の緑というのは格別の味わいがあるものです



$Li zhi と夜の噴水


わたしは散歩の際に苔や蔦をみると

ついつい愛でたくなるのですが

原美のそばにも素敵な蔦がおりました


Li zhi と夜の噴水


新芽がおいしそうでしたw

Li zhi と夜の噴水


品川、散歩は原美とともに

雨の日の美術館散歩でしたとさ