「お前は何で嫌いになったり憎まないの?」
Tさんに聞かれた事があるけど。
ワタシは
嫌いになれるほど
その人のことを知らないのだと思うし
憎めるほど
その人のことを愛していないのだと思う。
だから恋だとか愛だとかは
全く分かってないのだと。
知りもしないのだと思う。
あれが恋だと振り返るには汚すぎるし。
まして愛と語るには
あまりにちっぽけなものだった。
「傷付いたと云っていいのは
本当に信じていた人だけ。」
と誰かが云っていたけど。
ワタシは傷付いたと云う資格も
ないのだと思う。
好きも嫌いも愛憎もなく
欲情に子供の命を巻き込んだ
罪と形跡と残骸だけが
ワタシに在る。