何が悲しかったって。
話をすることが出来なくなったことじゃなく
あの人の中に
ワタシが居ないことが悲しかった。

会えないことが
淋しいのではなく
あの人はワタシと会わなくても
平気だってことが淋しかったのです。

ワタシの未練とかはどうでもよくて。
誤解を解きたい会って話したいと云う願いに
「二度と顔を見なくても
話せなくてもいいから
ワタシはいらない」と云われた次の日に

「嫌いになったわけじゃないから

もう一度2人でお風呂に

入ったりしたかった」

と届いたメールが虚しかった。


終わったことが虚しいのではなく。
大切にしていた二人の始まりの言葉を
他の人に云うあの人の間違い電話を
聞いてしまう自分の運の悪さが虚しかった。

嘘をつかれたことが
許せないのではなく。
あの人にとってのワタシが
嘘をつかれるような存在でしか無い
ということに自覚を持てずにいた自分が
許せないのです。

あの人に捨てられたから
惨めなわけじゃなく。
傷つけたくない彼女とは
避妊していると云われても尚
それを受け入れてしまった自分が
惨めなだけです。

そんな風に扱われたことが
許せないんじゃなくて。
そのことで
傷付くことに怯え
大切な人からの気持ちや言葉を
信じることが
受け取ることが出来なくなった
自分が許せないんです。

相手にとって
その程度だったんだと
大切なことを全て失うまで
気付けなかった自分の愚かさが
許せないんです。

その程度の関わりに気付けずに
子供の命を巻き込んで
犠牲にした自分が
許せないんです。

亡くなった子供の命を
「うん。」のひとことで済まされるまで
自分の愚かさに気付けなかったことが
許せないんです。