純情でも純粋でもなかったけど

一途だったのは確か。

 

だからそこを突かれるとは思わなかった。

疑いが掛けられるとは思わなかった。


首に掛けたあの指輪を「いや」とその場で
外さなかったワタシに対しての
不満が怒りになったのか。
不信が違和感に変わって冷めたのか。

ワタシには分からない。

もしあの指輪が
あの人を不安にさせて
我慢が限界に変わって別れになったのなら。

不安だったのなら
ワタシが大切に想っていることを
何度だって教えてあげるけど。

そういうことではないことに

別れの電話で気づいた。


疑いを掛けられても仕方ないほど

カズさんに対する想いが

ワタシにあったなら。

ワタシはカズさんに罪悪感ではなく

寂しさとかを感じることが出来たのかな?


不安という感情は
自分が抱えきれないものまで
抱えてしまったときに芽生えるものだと
ワタシは思っているから
誤解を解きたいと話したワタシの言葉に
何も云わなかったあの人は
不安から別れを選んだのではないのだなと
今は分かってる。


冷めただけ。

きっかけは些細なことでも

原因に気が付けば迷いは消える。


それでいいのだと思う。

気持ちがなければ一緒には居られない。

それだけの事。


だけど。

なんで一途な方が苦しいの?

笑っちゃうね?